TOYOBOの体温とは、世の中の課題解決に挑むTOYOBOで働く人々の日々奮闘する様子やプライドを持って働く熱意です。
なかなか世の中に出ない製品誕生の裏側から、TOYOBOで働く人々の日々のコミュニケーションや暮らしなど、関係者の体温がこもった「声」をお伝えします。

<h2 id="hb845b18a23">東洋紡バイオテクノロジー研究財団とは？</h2>

<h3 id="h800a0119d8">財団の成り立ち</h3>

<h3 id="h2f0fb70985">初期の活動</h3>

<h3 id="h8097e70d83">研究助成活動</h3>

<a href="https://www.toyobo.co.jp/news/2025/release_1731.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">2025年3月6日付 当社ニュースリリース「東洋紡バイオテクノロジー研究財団 2024年度研究助成贈呈式を開催」</a>

<h2 id="h1096939b4b">東洋紡バイオ財団助成受贈者　林先生</h2>

<h3 id="h8241ea466f">林先生のご紹介</h3>

<h3 id="h3d00c51b9a">昆虫好きだった少年が分子生物学の道へ</h3>

林：家の近くでいろんな昆虫を採集しては、ずっと観察している子でした。買ってもらった昆虫図鑑を丸暗記してましたね。

林：いやいや、中学・高校時代はまったく。大学でも最初は物理学を学んでいました。物質の起源を掘り下げて原子の構造を解き明かすことに興味があったので。 でも大学１年のときに、図書館で遺伝子の仕組み（DNA）が明らかになったという記事をみて、生物の本質を追求するのもおもしろそうだなと思ったのです。

林：博士後期課程２年のときに、指導教官から「君は海外留学しなさい」と薦められたのがきっかけです。当時は京都大学の生物物理学教室にいたのですが、学位をとって海外の研究室へポスドク（※2）として留学するケースが増えはじめた時期でした。私としても子どもの頃、父の留学に家族で付いていった経験から、いつかは留学したいと思っていたので「望むところです！」となったわけです。（※2）ポスドク（Postdoctoral Researcher）とは、博士課程修了後に研究機関や大学で一定期間、研究に従事する研究者

<h3 id="hc83327e413">東洋紡バイオ財団との出会い</h3>

林：まず自分が希望する３つの条件に合う研究室を探して、直接手紙を書きました。 条件というのは、<ol><li>ホメオボックス（※3）遺伝子の発見で沸き立っていた、ショウジョウバエの分子遺伝学をやりたい</li><li>アウトドア派の自分の生活スタイルが活かせる街に行きたい</li><li>これから伸びていく若いPI（※4）と仕事をしたい</li></ol>しばらく返事もなく忘れかけていた頃に、いきなり電話がかかってきた。コロラド大学のMatthew Scott博士（以下Matt）という人物で、「君を受け入れたいと思っているが、研究費に余裕がないので、留学資金は自分で確保してください」と。 （※3）多細胞生物の発生を調節する重要な遺伝子群  （※4）PI（Principal Investigator）とは、研究プロジェクトや研究室を主導する主任研究者

林：そうですね、先方にとっては投資ですから、結果を出せない研究者は１年でクビになるのが当たり前。それでも、１年間の受け入れ先が見つかった以上、なんとしても研究留学を実現させたい。資金援助してもらえる方法を必死で調べました。

林：当時はまだ留学を支援してくれる企業や財団はほとんどなくて、私が調べた限りでは東洋紡さんだけだった。しかも、助成金の用途に制限がないことも大変助かりました。実際には、研究費だけでなく生活費も必要ですからね。「自由にやりくりしてください」と、現地のポスドクの最低賃金を上回る資金をご提供いただいた。そこから学位取得後、妻とともに片道切符で飛び立ちました。1987年4月1日のことです。

<h3 id="ha0c1309f91">留学先で出会った人たち、それが何よりの財産</h3>

林：留学によって得たことは山ほどあるけれど、一番はボスのMattに出会えたことです。彼は幅広い知見と人脈を持ち、ラボのメンバーに多くの人脈を繋いでくれました。

林：学会へ行っても「Mattのラボだ」と言えばサークルの中に入れてもらえたり、貴重な知り合いができて現在も関係は続いています。 今ではトップに上り詰めた人たちもいますが、互いに駆け出しの頃を共有した者同士、今でもフランクに話せたりする。何よりの財産だと思っています。

林：たとえばハエには、足３対と触覚と口がありますよね。それぞれが匂いを感じたり歩いたりという機能を持っているけれど、それらの発生段階でスイッチとなる遺伝子があるんです。スイッチをパチパチと組み合わせることで、足になったり触覚になったりする（アンテナペディア）（※5）。 それを発見した一人がMattだったのですが、そのスイッチの仕組みを調べる（※6）というのが私の役割でした。（※5）アンテナペディア（Antennapedia）は、ショウジョウバエにおけるホメオティック遺伝子の一種 （※6）ホメオボックスタンパク質が転写調節因子であるというアイデアの検証

林：いま研究しているのは、昆虫の体の表面構造について。たとえば、コガネムシの虹色、アゲハチョウの羽の模様。あれはペンキで塗るように着色しているのではなく、ナノレベルの小さな孔があって、太陽光の特定の波長だけを反射するから色がついているように見える。それを構造色といいますが、他にもいろいろある。触覚には匂いの分子だけを通す孔があったり、目の表面には水をはじく孔や光を反射しない突起があったり。 昆虫の体は、基本的に固い甲羅のようなもの（クチクラ）で覆われているのに、必要なところにだけ必要なサイズの孔が作られているんです。今はそれらがどうやって作られるのかを研究しています。

林：おもしろいでしょ？　そういった昆虫たちのすごい能力を解き明かしていくと、高度なバイオマテリアル構造がわかってくる。すでに、さまざまな工業繊維やフィルム構造などに活用されているんですよ。

林：野心家のポスドクが多くいました。研究レベルでは大きな差はないけれど、ゴールを明確にすること、戦略的に動くという点で非常に長けているなと感じました。

<h3 id="ha38607a658">海外留学で得た大事なこと</h3>

林：異なる文化を背負った人たちがどのような考え方をするのか、身をもって体験できることかな。自分の世界が大きく広がると思います。 科学研究というのはコスモポリタンな行いだから、自分の狭い世界のなかでじっくり考えることと、その考えを広く世界に問うこと、その両立が必要です。そこにさまざまな価値観をもつ友人やライバルの存在があることで、自分を大きく高めてくれる。

林：もともと好奇心は強かったのですが、留学先でいろんな人たちに出会うことで、さらに積極的になったかな。 それから、ロッククライミングの腕もあがりましたよ（笑）。ずっと憧れていた山々はすべて登りました。ヨセミテ峡谷の北側に高さ約1,000ｍの「エル・キャピタン」という崖があってね、そこも制覇しました。「エル・キャピタン登ったんだぜ！」と自慢できる名所です。

林：もちろん危険ではあるけれど、危険に対処する方法を学んでいるから、そこも含めて楽しみます。危険をコントロールできると自分でわかっているからね。

林：そうですね、研究でも失敗することはあるし、最悪クビになることだってあります。でも、多少の失敗なら取り返せばいいことで、また別の可能性を見つけたらいいんです。

林：まず、失敗を成功へのステップとして捉えることが大切です。研究は多数ある可能性を一つ一つ検証する作業です。予想通りにいかない実験結果は可能性の一つをつぶせたと考えれば、一歩前進になります。失敗したことで自分を責めることのないように親や上司は見守るべきだね。

林：そうですね。東洋紡バイオ財団のご支援でコロラドへ渡り、自分の価値観を大きく超えるような出会いが数多くありました。その貴重な経験が今の自分をつくっていると思います。

<h2 id="h9a869aa49f">東洋紡バイオ財団はこれからも若き研究者を応援します！</h2>

オレンジ

インタビューこぼれ話 ～林先生の留学先、コロラドってどんなとこ？～コロラド州ボルダーは標高1,500mの高地にあり、周囲には4,000mを超える「フォーティーナーズ」と呼ばれる山々が連なります。山好きの林先生は、山登りやスキーが盛んなその環境に惹かれて留学先に選びました。ボスのMattも本格的なクライマーで、なんと初日から「まずは山へ行こう」と、ロッキー山脈の3,000m級の山に連れていかれたそうです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/3eb8bb55a11c47f58e3615de59148d74/pixta_14200248_M.jpg" alt="" width="2000" height="1333"><figcaption>コロラド州の風景</figcaption></figure>

東洋紡バイオ財団が支援する海外への挑戦 ～研究者の未来を拓く～

日々進化し続ける研究・開発分野において、最先端の技術と情熱をもって挑み続けるTOYOBOの研究・開発者たちは、個性豊かで多彩な魅力にあふれています。 「“変化を楽しむ”研究・開発者ストーリー」は、キャリアの中で起きた“変化”を通して、彼らの仕事に対する思いや、その背景にある一人ひとりのストーリーを紹介する連載です。

グレー

谷中（たになか）さん 東洋紡エムシー株式会社 開発本部 開発戦略企画部（※1） 2006年入社。ドイツのグループ会社「TOYOBO Europe GmbH」への赴任を経て、現在は東洋紡エムシー株式会社の一員として部署を横断した新規開発プロジェクトに挑戦中。学生時代はヒアルロン酸による表皮角化細胞の増殖制御などをテーマとして、生物に関する研究に取り組む。趣味は山登りと自転車。 （※1）2023年4月、東洋紡株式会社と三菱商事株式会社による機能素材分野における合弁会社として「東洋紡エムシー株式会社」が事業を開始。

<h2 id="h79a001cdc4">これまでの仕事と新たな挑戦</h2>

谷中：2006年に入社し、最初は福井県の敦賀事業所でエアバッグの糸などをはじめとする繊維の開発に携わっていました。その後、滋賀県の堅田にある総合研究所に異動し、再び敦賀事業所に戻った後は、5年間ほど海外勤務を経験しました。 その間はずっと繊維関連の製造開発や技術営業を担当していましたが、2024年に現在の部署へ異動し、初めて繊維以外の仕事に携わることになったんです。

谷中：今は東洋紡エムシーというグループ会社で、セクション横断型開発を行う部署で働いています。ここは2024年4月にできたばかりの部署で、さまざまなセクションの人と力を合わせて「とにかく新しいことをやろう」と頑張っています。

<h2 id="h2ff5811a7c">自転車で北海道横断！アクティブに過ごした学生時代</h2>

谷中：山登りと自転車です。自転車では北海道を横断したことがあります。初日の夜、野宿しているときにキタキツネに靴を持っていかれてしまって……。キタキツネは習性上、臭いものはエサだと勘違いするみたいです（笑）。結局、ほとんどの行程を予備で持っていたサンダルで乗り切りました。

<h2 id="h7356a429c8">苦労あり感動ありの海外駐在を経て広がった視野</h2>

谷中：ドイツです。現地に工場があって、僕は主に技術営業を担当していました。

谷中：そうですね。日本とは法律や規則が違うのでまずそこを勉強したり、設備が壊れたときは自力で対応する必要があったり。その辺は大変でしたし、海外で仕事をすることの難しさも感じました。

谷中：言葉の壁ですね。赴任前は英語が通じると思っていたんですが、いざ行ってみたらドイツ語じゃないとほとんど伝わらないとわかって、そこから必死で勉強しました。現地のメーカーに問い合わせをするときも、メールなら自動翻訳が使えるんですが、小規模の会社だと電話対応のみというところもあって。言葉が通じなくて電話を一方的に切られたことも何度もあります（笑）。

谷中：食事が合わなくて、それが一番つらかったです。向こうの食事は塩分がかなり濃いんですよ。それで味覚がおかしくなってしまったみたいで、日本のお茶漬けやラーメンを食べても味が感じられなかったときは焦りました。水も合わなかったようで、体調もずっとイマイチでしたね。帰国してからは舌も体調も戻りましたが、当時は結構大変でした。

谷中：家族であちこちに旅行に行けたので、その点はとても良かったと思います。ヨーロッパの国々は大体一通り回りました。一番印象に残っているのは、フィンランドのロヴァニエミという街でオーロラを見たときのことです。非常に美しく神秘的で、世界って広いな、自然ってすごいなと感動しました。

本場のアルプスに登ってみたくなり、スイスのツェルマットにも行きました。湖に映るマッターホルンがとてもきれいだったことをよく覚えています。

谷中：駐在中にはヨーロッパのいろんな面を見たくて、現在のウクライナにあるチェルノブイリにも行きました。現地に足を運んで初めてわかることがたくさんあって、原発事故の恐ろしさ、今も続く人々の苦しみなど色々なことを考えさせられました。とても勉強になりました。

<h2 id="h3dc26cc518">今ある技術を組み合わせることで新しいモノを生み出していく</h2>

谷中：東洋紡エムシーには有機合成やポリマー変性、共重合、吸着・分離などさまざまなコア技術があって、それぞれの分野に研究・開発者や製造者がいます。でも、それぞれが一つの技術だけをもとに開発を続けていると、どうしても新しい事業を生み出すのが難しくなってくるんですよ。

谷中：そこを解決しようと立ち上げられたのが、今僕がいる部署なんです。ここでは、既存の技術を組み合わせることで新たなモノを生み出せないかという仮説のもと、日々開発に取り組んでいます。

谷中：自分の専門外の技術って意外とわかっていないんだなと気づきました。そのせいか、異分野の人の話を聞くとすごく頭が疲れるみたいで、打ち合わせをすると知恵熱が出そうになるんですよ（笑）。

谷中：はい、これは良いことだと思っています。異分野にはその分野ならではの技術や文化があって面白いですし、その違いをお互いに理解し合っていく過程にも意義を感じています。環境の変化や自分自身の変化を楽しみながら、日々前進、日々成長できていると実感しています。

谷中：まずは自分にできることからと思って、相手に伝わりやすいよう、専門用語を避けて一般的な言葉を使うように気をつけています。まずは言葉がわからないと理解し合うのも難しいですから。

<h2 id="hcf3749be26">「やりたいことがある」人が集まる場所——TOYOBO</h2>

谷中：皆さん気さくで、風通しもよく、意見を言いやすい雰囲気がありますね。困ったことがあって相談すれば、皆が真剣に、親身になって考えてくれます。東洋紡や東洋紡エムシーには、従来の社風として「こういうことをやりたい」と提案したら反対する人はいないけど、積極的に人を集めて検討を支援するというよりも、「やってみなはれ」という風潮がありました。そうした風潮を刷新して個人の意思をしっかり汲み取って支援するように変わりつつあるという実感があります。僕の周りでも、やりたいことがある人や会社の将来を真剣に考えている人は多いので、こうした風土はすごく良いなと思います。

谷中：近年、化学業界や繊維業界は変化の時期を迎えています。TOYOBOにとっても、今は事業を成長させるチャンスであり、同時に革新が求められている時期。僕がいる部署では、皆がそうしたことを強く認識していて、今後の事業について真剣に考えています。非常に頼もしいですし、僕も皆と一緒にしっかり考えて会社が成長できるように取り組んでいかなくてはと思っています。

谷中：僕が所属するグループの最終目標は、新しい事業を創り出すこと、創り出し続けることです。例えば東洋紡エムシーでは、2025年2月に「溶融紡糸法によるポリフェニレンエーテルの繊維化技術」という世界初の技術を確立しました（※2）。僕たちはこの技術をぜひ製品化したいと思っています。その実現に向けてこれからも頑張っていきます。 （※2）<a href="https://www.toyobo-mc.jp/news/press_release-250212/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">2025年2月12日付 東洋紡エムシーニュースリリース</a>

<h2 id="ha17b7d6110">外部との連携を強化してダイナミックに仕事を進めていきたい</h2>

谷中：自分の仕事への取り組み方を、もっと外部との連携を重視する方向に変えていきたいと思っています。これまでは、わりと自社内やグループ内だけで頑張ろうとしていたんですが、新しいものを生み出には、今あるものに異なる技術や視点を組み合わせていく必要があります。だからこそ、他の企業や大学と連携して取り組むようにマインドセットを変えていきたいです。

谷中：いえ、実は数年前から感じていました。以前、仲間同士の連携や横のつながりを強化しようとしたこともありましたが、やっぱりそれだけではイノベーションを起こすのは難しいなと思ったんです。 当時は、外部との連携に向けて具体的な行動を起こすといったようなことはできなかったんですが、今は実現に向けた行動が可能な立場にあります。 同時に、新しいことをやりたいと思う熱意ある人に対してもしっかり支援する。それが今の自分に課せられた役割なのかなと思っています。

谷中：現在の部署はチャレンジの機会が多く、社内のさまざまな技術を習得できるのでとても楽しいです。 振り返ってみると、今までの僕はあらかじめ決められた範囲内で仕事をすることに終始していたように感じます。今の業務は制約が無い分、難しさもありますが、それだけに楽しみも可能性も大きい。これからもっと外部との連携を強化して、よりダイナミックな仕事の仕方に挑戦していきたいと思います。

（二人）谷中さん、どうもありがとうございました！

一歩先へ！“連携力”を武器に新境地を開く／谷中さん

<h2 id="hdebb8eb554">全8問 綿業会館クイズスタート！</h2><h3 id="h99de9e8d6d">第1問</h3>

<h2 id="hdd2ec9b471">皆さんは何問正解できましたか？</h2>綿業会館クイズ、楽しんでいただけたでしょうか？ 大正後期から昭和初期にかけて、東洋紡をはじめとする多くの紡績会社の興隆によって日本の文化・経済の中心として栄華を極めた大阪。その中心地「船場」に100年近くの時を超えて、往時の面影を残す綿業会館は、華やかなる歴史の舞台として今も輝きを放ち続けています。現在では、より多くの方々に綿業会館を知っていただくための一般見学会や講演会の開催などが行われています。ホームページで確認して、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。<a href="https://mengyo-club.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">日本綿業倶楽部公式サイトはこちらをクリック！</a>

東洋紡ともゆかりの深い綿業会館の全てがわかる。「歴史クイズ  綿業会館って何ですか？」

<h2 id="hefa0ea3375">メンバー紹介</h2>

一ノ瀬 文香（いちのせ あやか）さん NHK総合やEテレ、TBS系列「サンデージャポン」、インターネット報道番組「ABEMA Prime」などに数多く出演。LGBTQ+についても積極的に情報発信し、講演や啓発活動、性的マイノリティの権利向上に尽力。多様性と共生の大切さを伝え続ける姿勢が多くの共感を呼んでいる。自叙伝「ビアン婚。」も話題に。 mother ha.ha所属タレント。

<h3 id="h4b86ddec86">TOYOBOメンバー</h3>

手塚（てづか）さん 東洋紡株式会社 人事・労務総括部 労務部 ダイバーシティ推進グループ マネジャーダイバーシティ方針策定、実務担当者研修の開催など幅広い施策を行う。最近では通称使用の拡大と同性パートナーシップ・障がい者雇用・外国籍社員のコミュニティ構築など会社の多様性に注力し、使命感をもって取り組んでいる。

内山（うちやま）さん 東洋紡株式会社 人事・労務総括部 労務部 ダイバーシティ推進グループ営業部門から１年前に異動。高いコミュニケーション力でプロジェクトを動かしている。

<h2 id="h8da12f27dc">「はじめまして」だけど、ご近所さんだった！</h2>

一ノ瀬：はい、もちろん！近所に知る人ぞ知る餃子屋さんがあって、よく通ってました。メニューは焼餃子と水餃子しかないのだけれど、すごくおいしいんです。手塚：いいですね～、TOYOBOのフィルム工場も宇都宮にあるんですよ。

一ノ瀬：私が住んでいたのは小学校から高校までですが、ご縁がありますねー。<h2 id="h60e8c1ad09">「なぜ、鬼ヶ島のオニは、退治されなきゃいけないの？」</h2>

一ノ瀬：ちょっと不思議な子でしたよ（笑）。世の中のいろんなことに「なんでだろう？」って疑問をもつような。 たとえば、昔話の桃太郎が、鬼ヶ島へオニ退治にいくでしょ。オニはなぜ悪者なの？とか、オニに対しては暴力ふるっていいの？とか。内山：たしかに、話のなかでオニは悪いことをしていませんでしたね。一ノ瀬：はじめからオニは悪者と決められていたんです。いろいろな時代背景があったことは成長してから分かりましたが。手塚：世の中には、「こうあるべき」という決めつけや思い込みがたくさんありますからね。

一ノ瀬：男の子は強くなければ。女の子はおしとやかに。そんな性役割（性別に対して社会が期待する役割）への感覚も、他の人とは共感できない子でした。 私自身、「男らしい」とされる要素を多くもっていましたからね。個人のキャラクターとは無関係に、役割を押し付けられるのは変だなと。 「LGBTQ+」という言葉もまだない時代でしたから、そんなことを考える人も少なかったと思います。<h2 id="h917d20b1da">LGBTQ+について知ろう</h2>

セクシュアルマイノリティ（性的少数者）の総称の一つ※以下の定義・解釈にはさまざまな見解があります。 Ｌ／Lesbian（レズビアン） 性自認が女性で、恋愛対象も女性の人Ｇ／Gay（ゲイ） 性自認が男性で、恋愛対象も男性の人Ｂ／Bisexual（バイセクシュアル） 恋愛対象が女性にも男性にも向いている人Ｔ／Transgender（トランスジェンダー） 出生時に割り当てられた性とは違う性を生きる人、または、生きたいと願う人 Ｑ／Questioning（クエスチョニング） 性的指向や性自認を決められない・分からない、または、あえて決めない人Ｑ／Queer（クイア） 性的指向や性自認が多数派ではない、性的マイノリティを総称する言葉 ＋／Plus（プラス） LGBTQ以外のさまざまな性のあり方(例) ･アセクシュアル︓他者に対して性的興味を持たない人 ･パンセクシュアル︓あらゆるセクシュアリティの相手を好きになる人

一ノ瀬：ほんの一部の人たちと思われるかもしれませんが、国内の比率としては全人口の約８〜10％（※1）と言われてます。日本の人口に当てはめると約1,200万人、それって全国の小中学生の数（約908万人）より多いんです。 カミングアウト（本人が「望んで」性のあり方を特定の人やグループに伝えること）する人が少ないから分からないだけで、周囲にLGBTQ+の人はいるはず。まずは、そのことを心に留めておいてほしいです。 （※1）電通ダイバーシティ・ラボ「LGBTQ＋調査」2023より、LGBTQ+の割合は9.7％（スクリーニング調査）<h2 id="h76aeb26af6">自分自身を受け入れられないって、つらいことだ</h2>

一ノ瀬：そうですね。同時に、自分自身を受け入れられない人も多いです。ほとんどの人が「男は・女はこうあるべき」という思い込みのもと大人になるから、そうでない自分はおかしいのかなと悩んでしまう。

手塚：一ノ瀬さんご自身は、どうやって受け入れることができたのですか？一ノ瀬：私はもともと他人と共感できないことばかりでしたから、「こうあるべき」という思い込みが少なかったんです。 高校３年で女子に初恋したときも、自分の自然な感情だと受け入れることができた。まあ、受け入れてあげないと自分が壊れそうだったという方が正確ですが。<h2 id="h4cf26b8a26">LGBTQ+の人たちが、働くうえで困っていること</h2>内山：カミングアウトしたくないけど、毎日長い時間をすごす職場となると、なおさら問題は深刻ですね。

一ノ瀬：ほとんどの人が「職場の人達に知られたら、そこにはいられない」と考えています。同僚から差別的な言葉を使われたり、会社から不当な扱いを受けるのではないかと。実際そういうことは多く起こっているんです。手塚：ニュースでもよく取り上げられていますからね。一ノ瀬：でも、ひたすら隠すためには、普段の会話でも気が抜けない。休日の話題、家族のこと、趣味のこと、何かのきっかけで周囲に知られるんじゃないかと思うと、コミュニケーションにも支障が出るし、仕事にも悪影響を及ぼす。いいアイデアがあっても、人と違うと思われたくないから黙っておこうとなる。

手塚：周囲に知られると言うことであれば、アウティング（本人の「同意のない」性のあり方の暴露）も問題として取り上げられますが、当事者にとっては重大な問題であり、人権問題であるとも考えられます。

一ノ瀬：セクシュアリティ（性的なあり方に関わること全般)は、先天的に決まっているものとされていて自分の意志では変えられないのに、それを否定したら存在の否定に繋がります。 「彼氏はいるの？」とか、悪気のない一言でも当事者にとっては答えに困ってしまうんですよね。<h2 id="hca429753a8">課題解決には、制度と風土の両方を変えていくことが大切</h2>

一ノ瀬：まずは、みんなが思い込みや先入観を自覚すること。もし、分からないことがあれば、相手を尊重したうえで尋ねる。自分の意見を押しつけず、耳を傾けることが大切です。

手塚：それって、実はコミュニケーションする上で当然のことでもあるんですよね。LGBTQ+に限らず、みんなが精神的に成熟していけば、問題は起こりにくくなると思います。<table><tbody><tr><th colspan="2" rowspan="1">気をつけたい表現</th></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">NG表現</td><td colspan="1" rowspan="1">適切な表現</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">彼氏・彼女</td><td colspan="1" rowspan="1">パートナー</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">男らしい・女らしい</td><td colspan="1" rowspan="1">○○さんらしい</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">普通は （当事者以外の人をさして）</td><td colspan="1" rowspan="1">一般的には</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">ホモ・オカマ</td><td colspan="1" rowspan="1">ゲイ</td></tr><tr><td colspan="1" rowspan="1">レズ</td><td colspan="1" rowspan="1">レズビアン</td></tr></tbody></table>

一ノ瀬：講演会でいつもお伝えしているのは「制度と風土」の両方を変えていくこと。 制度は、たとえば多目的トイレや名刺に通称名が使えるなど、ルールのことです。日本人はみんなと合わせたい傾向が強いので、制度を変えることは有効な方法。風土は意識を変えていくことなのでとても大切なのですが、時間がかかります。 でも、その両方を改善することで、従業員みんながより良いコミュニケーションがとれる環境になっていくんです。内山：先日、「レインボーフェスタ！」（セクシュアルマイノリティの人々やその支援者たちが集い、交流し、互いを認め合う場。関西地域最大級のイベント） のパレードに初めて参加してきました！沿道の方たちが笑顔で「ハッピープライド！」（※2）と声をかけてくれたり、上司が応援に来てくれたので思わず手をふったり、とっても温かい雰囲気でした。組織の中でも、こんな気持ちでお互いに向き合えたらいいのにと感じましたね。 （※2）セクシュアル・マイノリティのパレードでイベントを祝福する掛け声

<h2 id="hdc426400bc">外部評価につながった、TOYOBOの取り組み</h2>

一ノ瀬：プロジェクトスタートから2年目で、すごいことですよ！

内山：当社は製造業なので、工場の更衣室やシャワー室など男・女で分かれている施設はたくさんあるんです。手塚：LGBTQ+層が約８～10％ということは、どの職場でも他人事ではないはず。 会社として、当事者の方へ肯定的なメッセージを届けたいという思いが原動力になりましたね。

内山：ただ、そうなると当事者ではない人で不安になる人もいて、「トイレは何種類作るの？」とか「女子更衣室は今までどおり使えるの？」とかいろんな意見をもらいました。手塚：だから、両方の立場が安心してもらえるように、会社の方針をしっかり表明しようと。それが10月にリリースした「LGBTQ+ガイドライン」です。企業内でダイバーシティを進めている以上、企業活動に貢献しないと意味がない。そのためには、会社の立ち位置は常にニュートラルであるべきと、改めて考えさせられましたね。

一ノ瀬：慣れていくと変わってくるでしょうね。人はまだ起きていないことに対して一番不安を感じるものですから。手塚：そうですね。そういった考え方にみんなが慣れてきて、いつか特別なことをしなくてもいいようになるのが一番なのでしょうね。一ノ瀬：まさに風土改革。制度を整えて、だんだんと意識を変えていくことで、風土も変わっていくと思います。

●東洋紡グループの主な取り組み ・<a href="https://www.toyobo.co.jp/news/2024/release_1683.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">「PRIDE指標2024」で最高評価「ゴールド」を獲得</a> ・相談窓口の設定 ・通称名使用の拡大 ・実務者研修 ・標準服のユニセックス化 ・ジェンダーレストイレ ・社内啓発活動 ・LGBTQ+ガイドライン策定 ・同性パートナーシップ ・ALLYステッカー作成 ・海外出張や駐在時に関する注意喚起（国によりLGBTQ＋が処罰や厳罰の対象となる国の周知等） ・健康診断の受診環境への配慮

<h2 id="hf452910d71">異なる意見、多様な人材の存在価値を認め合い、高い目標へ力を合わせて努力する</h2>

内山：でも、当初は何から始めればよいのか分からず・・・。グループメンバーに相談をしていく上で、 「PRIDE指標」取得に挑戦してみよう！ということになりました。 大きく５つの評価項目があり、当社が既に取り組んでいる項目と、取り組めそうな項目を整理するところから始めました。

手塚：結果として、改めて仕事とは人を成長させてくれるなと感じたことでもあります。何をどうしたらよいのかまったくわからず、最初は手探りだったけど、進めていくうちに「自分たちは、会社の立ち位置を決めたかったんだ」、それによって「TOYOBOで働くみんなが安心できて過ごしやすくなるように」と。自分たちのなかでも LGBTQ+に関してTOYOBOは何を目的に、何のために、ということがだんだん明確になっていきました。一ノ瀬：社内からの反対はなかったのですか？手塚：歴史のある会社ですし人数も多いですから、啓発活動はまだまだこれからだと思っています。 でも、私たちの上司はとても良く話を聞いてくれる人達なんです。世の中のLGBTQ+問題が今こうなっていて、他社はこんな状況で、人権問題として取り組む面やブランディングとしての価値などの説明をし、PRIDE指標の獲得を考えている、という話をした時、「良いことだから頑張って」と背中を押してもらいました。「会社を良い方向に」という思いが共有されているから、任せてくれているのかなと。

内山：私たちの企業理念体系「TOYOBO PVVs」 のなかの「TOYOBO Spirit（９つの約束）」に、「多様性の確保・活用（Diversity）：異なる意見、多様な人材の存在価値を認め合い、高い目標へ力を合わせて努力する」という言葉があるんです。 「TOYOBO PVVs」は一人ひとりに浸透しているので、意見や価値観の違いはあっても、受け入れていきやすいのではと思っています。一ノ瀬：社内風土として、共通の認識があるのはとても大事です。

手塚：まだまだこれからですけどね。誰かに「PRIDE指標を取れたから、これで活動は終わりなの？」と聞かれたけど、「いえいえ、終わりなんてないですよ」と（笑）。内山：やっと会社の基本姿勢を打ち出した段階ですね。手塚：PRIDE指標やD&amp;I（ダイバーシティ&amp;インクルージョン）に関することは、時と共にアップデートしていく必要があるものですので、随時見直しや更新を行いながら、みんながより自分らしく活躍できる環境になればいいなと思っています。一ノ瀬：私、子どものころからイソップ童話の『きたかぜとたいよう』（バーナデット ワッツ 再話／絵、もき かずこ 訳、西村書店）が好きだったんですよ。工夫して問題を解決するっていうところが。 LGBTQ+は近代最後の差別問題ともされていてまだまだ課題が多いですが、全員で工夫して尊重しあうことで全員がハッピー！となっていきたいですね。

全員：今日はとても有意義な時間でした。ありがとうございました。

東洋紡グループ ダイバーシティ推進方針　

一ノ瀬文香さんと語ったLGBTQ+のこと〜お互いに認め合える社会をめざして〜

こんにちは、TOYOBOです。日頃より東洋紡オウンドメディア「Voice by TOYOBO」をご覧いただき、ありがとうございます。おかげさまで「Voice by TOYOBO」は「第12回Webグランプリ 企業グランプリ部門」において、「企業 BtoB サイト賞」の優秀賞に選ばれました（※1）。これもひとえにいつも応援いただいている読者の皆さまのご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます。さて、この「Voice by TOYOBO」にはオー太、フーちゃん、ハカセ、カンビーのナビゲートキャラクターがいます。 このキャラクターについては「フレンドリーでかわいい」、「キャラクターのナビゲートで楽しく読める」「このキャラはなに？でも気になる」などいろいろな声が寄せられていて、また子ども向け知育アプリ「ごっこランド」にある「東洋紡をさがせ！」にも登場している（※2）ことで子どもたちにも人気です。そのキャラクターたちが今度はLINEスタンプとして登場します。スタンプでは今まで秘密にされていたある謎が明かされます。スタンプになった4人のキャラクターたちによる話をぜひお読みください。（※1）2024年12月6日　当社ニュースリリース 　　　　<a href="https://www.toyobo.co.jp/news/2024/release_1691.html">https://www.toyobo.co.jp/news/2024/release_1691.html</a>（※2）「TOYOBOのゲームが登場!! その魅力について制作会社に突撃取材してみた！」 　　　　<a href="https://voice.toyobo.co.jp/category/kaisya/20241028-01/">https://voice.toyobo.co.jp/category/kaisya/20241028-01/</a>

<h2 id="h7a6df152de">Voice by TOYOBOキャラクターのLINEスタンプが登場！</h2>

<h2 id="hd2de0244b0">いま明かされる秘密</h2>

<h2 id="haaa1998987">LINEスタンプはこちらから</h2>

４人：みんな使ってみてね～！

LINEスタンプが出たよ～！！いま明かされるVoice by TOYOBOキャラクターに秘められた謎！

<h2 id="hefa0ea3375">メンバー紹介</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/b1a86a60b3a948c2af2b114680c2c79d/DSCF1272.jpg" alt="全員集合の写真" width="3000" height="2250"><figcaption>左からクォンさん、アナさん、庭本さん、ビセンシオさん</figcaption></figure>

<h2 id="hb245bdf950">各国のおいしいもの事情、おしえて！</h2>

クォン：韓国はね、おいしい肉料理がたくさんあるけど、じつは野菜メニューも豊富なんです。肉料理屋さんに行くと、サイドディッシュである「パンチャン」というものを何種類も並べてくれる。お代わり自由の店が多いから、ご飯と一緒についつい食べすぎちゃう（笑）。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/5661db947e9a4af59b48afb8ad5733de/48316173.jpg" alt="韓国の野菜料理「パンチャン」のイメージ写真" width="2000" height="1333"></figure>アナ：セルビアは周辺諸国の影響もあって、食文化がとても豊か。私が一番好きなのは「サルマ」。日本のロールキャベツに似ているけど、キャベツは酸味があるものを使って、お米も入ってる。やさしい味わいです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/16c3246a6543485a9c85044ee78d4836/101214522.jpg" alt="セルビア料理「サルマ」のイメージ写真" width="2000" height="1500"></figure>クォン：セルビアの調味料で、パプリカパウダーおいしいですよね？アナ：そうそう、あれは国民的調味料ですよ。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/8843a8e824a5499781630b141b80152b/IMG_2423a.jpg" alt="韓国のクォンさんとセルビアのアナさんの写真" width="6000" height="4000"></figure>クォン：私はテキサスバーベキューをよく作るんですが、パプリカパウダーが決め手になる。ビセンシオ：そうなんですか？！ まさにバーベキューは、アメリカの自慢料理です。 じっくり燻製して焼いたお肉を「バーベキュー」というのですが、地域によって肉の部位や調理法が違うんです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/ab68fb7149844cfab1db25e01cc8b273/85792938.jpg" alt="アメリカ料理「バーベキュー」のイメージ写真" width="2000" height="1333"></figure>

<h2 id="h29dc669b41">ちょっとした感覚の違いがおもしろい！</h2>

クォン：時間の感覚かな。韓国はものすごくスピードが早いんですよ。仕事の進め方も、公共機関の手続きも、何ごとも早い。「空港で迷っても、韓国人について行けば飛行機に乗れる」と言われるくらい（笑）。国民性なのでしょうね。 アナ：逆に、セルビアはゆったりですね。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/e3bafc96fbdc43e493da1b00793046e6/IMG_2350.jpg" alt="アナさんの写真" width="5709" height="3806"></figure>庭本：私はタイに４年間駐在していたのですが、あるタイ人から「タイ人は集合時間にルーズだって言われるけど、日本人は会議が延長しても平気だよね」と言われてね。 なるほどなぁーと思いました。そこから「会議が延長したら罰金」っていうルールを作ったんです。早く終わるようになったし、たまった罰金で飲み会したりして（笑）。アナ：アメリカはどう？ビセンシオ：アメリカはいろんな国から集まっているから、感覚も人それぞれ。 国民性って聞かれると何だろう？ と考えてしまう。でも、国民性がないのが国民性とも言えるかと思います。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/96d547d83be04b6fb7ef424446782558/IMG_2428a.jpg" alt="庭本さんとビセンシオさんの写真" width="5850" height="3900"></figure>クォン：たしかに、たしかに。

<h2 id="haebc3183fc">働き方もこんなに違う。世界は広いなぁ～</h2>

クォン：ぜんぜん違いますね。韓国はがむしゃらに働く人が多い。上司に報告しつつ、同時に動くみたいな感じ。ワークライフバランスという言葉もあり最近は変わってきているらしいけど、どのくらい浸透しているかはよく分からないですね。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/0011831e1ab548e390e7d20d2d6a01f9/IMG_2334.jpg" alt="クォンさんの写真" width="6000" height="4000"></figure>アナ：セルビアは、仕事よりもプライベートの時間を大切にする人が多いです。残業もほとんどしない。自分に期待されていることが明確だから、やるべきことをやってそれ以外のことはやらない。庭本：アメリカも残業しない人が多いの？ビセンシオ：昔はそうでしたけど、今は違いますね。 とくにIT関連の企業などは、オフィス内に生活で必要なものを全部揃えているから、そこでずっと過ごす人が増えてる。夕ご飯も食べられるから19～20時まで仕事するとか、通勤専用のバスや列車があってWiFiがつながってたり。クォン：仕事したい人はずっとやれるよと。庭本：意外ですねー。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/bbdc48abf51842129937f869ab8f6f5b/DSCF1224a.jpg" alt="庭本さんの写真" width="8256" height="6192"></figure>クォン：でも、周囲が残っていたとしても、アメリカ人ならマイペースで帰る人も多いんでしょ？ビセンシオ：いや、そんなことないですよ。みんなが残っているとプレッシャーは感じます。それは万国共通じゃないかな。庭本：働くスタイルも結構違うものですね。アメリカが一番意外だったなぁ。

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/1fec3c8c396a48a5b39afd7a74af6b89/IMG_2365a.jpg" alt="TOYOBOの会議室で話す４人の写真" width="2907" height="2000"></figure>アナ：私はTOYOBOでしか働いたことがないので他は分からないけど、みんなすごくやさしい。言葉が分からないときでも、ていねいに説明してくれるから安心できます。

アナ：価値観はかなり違いますね。 たとえば、日本人は人生を考えるときに20～30年先を想像するけど、セルビアでは「今」にフォーカスする人が多い。昔から戦争などが多かったから、遠い先のことより今に集中する傾向が強いです。クォン：韓国は内需だけではやっていけないから、グローバルを意識してますね。大きい市場で利益をちゃんと出すなどの目的意識が日本より強いかな。<h2 id="h932cc45acd">「行間を読む」は日本だけじゃなかった？！</h2>アナ：セルビア人と比べると、日本人は本音をあまり言わないですね。クォン：本音と建前というやつだね。アナ：セルビア人は他人との距離感がないんです。日本に来て「行間を読む」という感覚を知りました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/7000902eebbb4a13b89e3507d6758c1c/DSCF1087.jpg" alt="アナさんの写真" width="3000" height="2415"></figure>クォン：High Context（ハイコンテクスト）は空気を読む文化。その逆は、Low Context（ローコンテクスト）で言葉で伝える文化。韓国とセルビアは、ローコンテクストで似ているのかも。アナ：アメリカもそうでしょ？ビセンシオ：うーん、人によるかな。言葉だけで分かる人もいれば、行間を読まないといけない人もいる。多様性の国だから。庭本：タイ人もね、行間豊かな国民性なんですよ。 でも、日本人とタイ人だと、文化的背景が同じじゃないのに、お互いに行間を読み合うから、逆に分かりにくくなることもある。だから、タイ人と話すときはローコンテクスト、つまり言葉でちゃんと伝えないといけないと。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/85c91086366d4b7f8ed82bc3c660f747/IMG_2319.jpg" alt="庭本さんの写真" width="5779" height="3852"></figure>クォン：要は、相手にちゃんと伝わるようにってことですよね。庭本：そうそう、日本人同士でも伝わりにくい場面はいろいろあるから、程度の問題だと思う。時として、はっきりとした言葉で伝えることは、仕事をする上では大切だと思います。

<h2 id="hb776e560bc">ダイバーシティって、一人ひとりを認め合おうとする気持ち</h2>

ビセンシオ：そういう感覚を持っている人は多いでしょうね。 でも、それだけに違いを受け入れられない人たちもいます。地域によっては、英語のアクセントやイントネーションを厳しくチェックされたり。庭本：私も若い時に、アメリカで「英語が上手ですね」と言われてショックを受けたことがある。ぜんぜんカタコトだったのに。上から見られている感じがしてね（笑）。ビセンシオ：アメリカではよくあることですよ。 でも私は、違いを見つけるより共通点を見つけることにしています。その方がお互いにわかり合えるから。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/2d12983ad4164b1992a60a6cfe109376/IMG_2420.jpg" alt="ビゼンシオさんの写真" width="5779" height="3852"></figure>一同：おぉー、すばらしい！（うなずく）。クォン：その方が、自分のためにもなりますからね。アナ：セルビアでも同じ。周辺国との交流が多いからこだわらない。国籍というより、一人ひとりの個性として見ている。一同：なるほど、それが大事だねー。庭本：ダイバーシティってそういうことですよね。お互いの違いを認めるってことは、一人ひとりの個性を認め合って、いいなと思う点を見つけるというか。クォン：たしかに。仕事をするうえでは、とくに大事でしょうね。<h2 id="hff568d3952">TOYOBOで働くなかで大切にしていること</h2>

ビセンシオ：企業理念体系である「TOYOBO PVVs」、『順理則裕（じゅんりそくゆう）』という考えはすばらしいと思いますね。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/4276a45c6272467b808aa10223114fc5/TOYOBO_PVVs-Sheet.jpg" alt="「TOYOBO PVVs」の画像" width="1280" height="720"></figure>

Principle（理念）：東洋紡の創業の精神・信条  Vision（めざす姿）： 世の中にどういう価値を提供する会社になるか  Values TOYOBO Spirit（大切にすること）： 東洋紡グループの全員が大切にすること

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/e33d81147efa4b65aee964c25f515739/DSCF1236.jpg" alt="ビセンシオさんの写真" width="3000" height="1945"></figure>庭本：私はタイの駐在時代から『順理則裕』という言葉を拠り所にしています。 「なすべきことをなし、ゆたかにする」という意味で、ちゃんと英訳もあるんですよ。Adhering to reason leads to prosperity. 要はリーズナブルなことをやりましょうと。そうしたら、結果としてゆたかになりますよと。クォン：誰かにツッコミを入れるときも、それって「TOYOBO PVVs」から外れてない？ って言ったり（笑）。アナ：なるほど～（笑）。クォン：「ツッコミのネタにする？」って思う人もいるかもしれないけど、センスってそうやって磨かれていくから。自分のなかに少しずつ浸透していって、いつか自分たちが次の世代を引っ張っていくときにも、力になるはず。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/791ef05cd6a34bb19d20dd0314ba1c24/DSCF1865a.jpg" alt="「TOYOBO PVVs」の画像" width="8256" height="6192"></figure>アナ：こんな話、普段はなかなかしないけど、みんなの考えが分かっておもしろい。クォン：職場が離れているから話す機会がなかったけど、楽しいね。今度ご飯いきましょうよ。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/8b872bdb60784f398e18c8d3ca0246a9/IMG_2446a.jpg" alt="クォンさんとアナさんの写真" width="6000" height="4000"></figure><h2 id="hb4f13ad2ee">いま頑張っていること、これから取り組みたいこと</h2>

クォン：私はイノベーション戦略部の新事業推進グループ。 新しい研究テーマを事業化するために、性能・効果検証や品質保証体制やマーケティングなどをやっています。自分たちがつくり出す技術や製品で、世の中のニーズに応えられたらと考えるとワクワクします。 今までは研究職だったので、これからマーケティングのキャリアを伸ばしたい。ビセンシオ：生命科学創発ユニット2のバイオプロセスグループで、微生物の力を生かして物質をつくる研究をしています。 環境への負荷が高いといわれるプラスチック製品だけど、バイオプロセスを用いて原料を生産することで持続可能な社会構築に貢献できる。とてもチャレンジングな仕事だと思っています。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/2fe3172eb1754da0b013520c183aa94d/DSCF1150t.jpg" alt="" width="8256" height="6192"></figure>アナ：エアバッグ事業総括部の企画・管理グループで、エアバッグ用基布を作るための原料調達をしています。 最近、マレーシア倉庫で原料を保管することになり、メイン担当として任されているので、学ぶことが多くておもしろいです。将来的には営業担当もやってみたいなと思ってます。庭本：私は経営企画部で、会社の変革を推進する仕事をしています。 TOYOBOは海外で仕事をする機会があるし、皆さんのような外国籍の社員もおられる。自分とは違う考え方やルーツをもつ人たちと話すと、気づきがいろいろあっておもしろいね。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/310179156c054659b84b2446668e0d86/DSCF1131a.jpg" alt="庭本さんの写真" width="8256" height="6192"></figure>クォン：一人ひとりの考え方を知ることは、とても大事ですね。私もいい勉強になりました。一同：今日はありがとうございました！クォン：それじゃ、いつご飯行こうか？（笑）一同：いいねー！（大笑い）

みんな違うからおもしろい！「グローバル座談会」４ヵ国トーーク！

（※1） 2024年10月29日（火）～31日（木）で開催されました

<h2 id="h17456df155">幕張メッセへ！</h2>

<h2 id="h6bc7e9e28e">TOYOBOの展示ブースへ</h2>

（※2） 回避可能なプラスチックの使用は合理化(Reduce・Reuse)した上で、必要不可欠な使用は、再生素材や再生可能資源に切り替え(Renewable)、徹底したリサイクルを実施する(Recycle)こと

<h2 id="hf3aaa002a1">こんなところでびっくり！</h2>

（※3） ビトリマー：樹脂の構造の一部に「結合交換性動的共有結合」を持つ新しい架橋樹脂 　　　「Vitrimer」はFONDS ESPCI PARISの登録商標です （※4） 本製品は開発品です

加藤：こんにちは、オー太くん、フーちゃん。オー太くんは先日、ハカセくんといっしょに総合研究所に遊びに来てくれましたね。その節はありがとうございました。

「総合研究所に行ってみた」の記事はこちら！

<h2 id="hf92728bcb2">総合研究所がある堅田ってどんなところ？</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/0353a1683d7840578243b4618c623dd2/_DSC8532.JPG" alt="堅田駅" width="2048" height="1362"></figure>

<h2 id="h3dc9591699">合言葉は「イノベーションを堅田から世界へ」</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/6f4390ff5bbb4c09b456f7ba42cadc91/_DSC8567.JPG" alt="東洋紡総合研究所" width="2048" height="1362"></figure>

入夏：こんにちは、今日は私が所内をご案内しますね。二人：よろしくお願いします！<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/230ecc81015f4c909646bc7abeaa5be8/_DSC8599.JPG" alt="総合研究所の入夏さん" width="2048" height="1362"></figure>

2022年入社。東洋紡株式会社総合研究所総務部所属。明るい性格でよく笑う、総合研究所の顔。採用・教育・厚生を中心に幅広く従事。音大の声楽科出身というTOYOBOでは異色の経歴で、よく通る声を持つ。

入夏：総合研究所の始まりは、1931年に設立された東洋紡績化学研究所です。 TOYOBOの事業所の中でも特に歴史が長く、今はリニューアル工事の真っ最中。すべて完成したら、今よりもさらにイノベーションを体現するような研究所になると思います。

入夏：フィルム、バイオ、高機能素材・製品まで幅広い領域の研究が行われています。「Innovation starts here〜イノベーションを堅田から世界へ」を合言葉に、たくさんの研究員が新しい製品や技術を創り出そうとがんばっていますよ。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/82f399a1f348422a9f40929d309f5fbd/_DSC8583.JPG" alt="総合研究所の入夏さん" width="2048" height="1362"></figure>

入夏：はい、ご案内しますね。<h2 id="h4626eec411">TOYOBOの心臓部、研究棟へ潜入！</h2><h3 id="h7180211006">新製品・新技術の開発を担うパイロットプラント棟</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/d5e10a7af42c467bb0580e4c844cac6f/_DSC8931.JPG" alt="パイロットプラント棟と入夏さん" width="2048" height="1362"></figure>入夏：こちらは2023年に完成したパイロットプラント棟です。新しい製品や技術を実用化するための、試作品の開発や実験などを行う施設です。

<h4 id="h99da61b107">「絶対に製品化する」強い思いが原動力に</h4><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/7693fa23dc6a47c6b889f45148b3a7ff/_DSC9402__.jpg" alt="加藤さんのポートレート" width="2048" height="1362"></figure>

2021年入社。東洋紡株式会社コーポレート研究所先進高分子創発ユニット所属。電子基板に使用される、「ビトリマー（Vitrimer※）」という新しい樹脂を利用した新接着シートの研究開発に従事。趣味はカフェ巡り。

加藤：新しい接着シートの研究開発をしています。今研究している接着シートは、身近な例で言うとパソコンやスマホなどの中にある電子基板に使われています。用途柄、貼る前は軟らかい状態にしておいて、貼った後に時間をかけて加熱し固める、つまり硬化させる必要があるのですが、私たちは「接着後に硬化がいらないシート」を開発しました。さらに、従来品は、常温で置いておくと徐々に固まって接着ができなくなるため、冷蔵で保管する必要があるのですが、開発品は、常温保管でも接着が可能なことも特長です。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/5aab1d0822ae4d0b956472b89445d4f3/_DSC9320-.jpg" alt="加藤さんのインタビューカット" width="6048" height="4024"></figure>

加藤：名古屋工業大学とTOYOBOとの共同研究で「ビトリマー（Vitrimer※）」という新しい樹脂を接着シートに応用してみよう、という話をし、総合研究所での研究がスタートしました。私はそのタイミングで入社して、以来このシート一筋です。苦労もありましたが何とかサンプル品の完成までこぎつけて、お客さまから高評価をいただけたときはすごく嬉しかったです。

樹脂の構造の一部に「結合交換性動的共有結合」を持つ新しい架橋樹脂。「ビトリマー（Vitrimer※）」の特長を応用し、新たな接着シートを開発した。 <a href="https://www.toyobo.co.jp/news/2023/release_1558.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">▶️詳しくはこちら</a>

※「Vitrimer」はFONDS ESPCI PARISの登録商標です。

加藤：正直、心が折れかけたこともありました（笑）。3回目の試作のとき、1〜2回目ではちゃんと出ていた性能がなぜか出なかったんです。そこから3ヶ月ぐらいはひたすら原因追究の日々でした。考えられる原因をひとつずつ潰していくのは大変な作業でしたが、突き止めたときは本当にスッキリしました。また、普段、実験室で作るサンプル量は200gほどですが、それでうまくいけば次はパイロットプラント棟で20kgに規模を大きくした試作実験を行います。このとき大量のサンプルを作るのが体力的にもかなり大変で……。しかも一度で思い通りの結果にたどり着けることはほとんどなくて、新しい接着シートも5回は試作しました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/d5d6ec2e1a5445369760c3eb5fc7bcd8/_DSC9388.JPG" alt="作業をしている加藤さん" width="6048" height="4024"></figure>でも、この技術は社会に貢献するすごいものなんだと確信していたので、「絶対に製品化するんだ！」という気持ちで頑張りました。チームでの助け合いや研究所のフォローも大きな力になりました。

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/13cfa8761c1749b880b86be506e215a1/_DSC9358.JPG" alt="容器を持っている加藤さん" width="2048" height="1362"><figcaption>パイロットプラント棟にある、原料を混ぜるための混合釜。ここで20kgに規模を大きくした実験を行う</figcaption></figure><h3 id="h961383aac1">研究開発をサポートする分析センター</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/6db76e6df27c4f1980fd9efdc2c5d9b8/_DSC8916--.jpg" alt="分析センターと入夏さん" width="2048" height="1362"></figure>入夏：次は分析センターです。ここでは、高度な分析技術によって全社の研究開発をサポートしています。

<h4 id="h7e6a467cda">分析×法規制対応のスペシャリスト目指して</h4><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/da78fc60c01746aea265e874c2d8650e/_DSC8759.JPG" alt="総合研究所の藤井さん" width="6048" height="4024"></figure>

2022年入社。東洋紡株式会社総合研究所コーポレート研究所分析センター所属。クロマトグラフィーによる分離分析や安全性試験に従事し、化学物質の法規制対応にも明るい。趣味は野球観戦とジムでの筋トレ。

藤井：研究開発部門や生産、営業といったさまざまな部署から相談を受けて、製品に関する不明点や優位性の解明、トラブルの原因究明などを行っています。いわばTOYOBO全体の事業活動や研究開発を支える部門ですね。ありとあらゆる自社製品を扱うので、常に製品知識や分析知識のアップデートを心がけています。どんな相談にもすぐ対応できるよう、「今後こんな相談が来るかも」と先読みして、新たな分析方法を開発しておくように取り組んでいます。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/8c4f480cf6c447ff8fb7743d22ea5313/_DSC8801.JPG" alt="藤井さんのインタビューカット" width="2048" height="1362"></figure>

藤井：リサイクル原料や製品の分析です。TOYOBOにおいても世界的にもリサイクル原料の使用促進は必須なので、データから使用されている製品の安全性を示し、開発や販売に貢献するための分析技術の開発に取り組んでいます。こうした分析技術はまだ確立されておらず、どこまで分析すれば安全と言えるのか、多くの研究者が悩んでいる状況です。どこまでが安全なのかを知るには、各国の法規制を理解しておく必要があるので、私は法規制や毒性情報の調査にも力を入れています。難しいですが、分析と法規制の両方に明るい専門家は少ないので、自分がそうなれるよう、やりがいを感じながら勉強を続けています。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/84dec4fcef2e4f97b4a3032546c13d81/_DSC8825.JPG" alt="パソコンを操作する藤井さん" width="2048" height="1362"><figcaption>分析データを解析している藤井さん</figcaption></figure>

藤井：もともと、結果や先行きが見えないものにトライするのが好きなんです（笑）。以前、新しい分析技術を確立して結果を出したときに、相談者の方に「感動した！これで生産条件を最適化できる！」と喜んでいただけたことがあります。役に立てたと実感できて、本当にうれしかったですね。今後も挑戦を重ねて、TOYOBOの製品の開発・拡販に貢献していきたいです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/92409f87b5d8463ca7a3e691e035b543/_DSC8833.JPG" alt="分析計を操作する藤井さん" width="2048" height="1362"><figcaption>ガスクロマトグラフ質量分析計「GC-MS」で分析中。25mプールの中の小さじ一杯程度の量まで検出できる</figcaption></figure><h3 id="h79e3f4cc2e">「CATAROSEV®」（カタロセブ®）を生み出した生命科学分野の最前線！</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/dd514f738b2547db9d014f0a42d15808/_DSC8949.JPG" alt="入夏さんのポートレート" width="2048" height="1362"></figure>入夏：次は生命科学分野の研究現場にご案内しますね。ここで「CATAROSEV®（以下、カタロセブ®）」という画期的なキットが生まれたんですよ。

<h4 id="h049d4f3fcc">向上心と負けん気で医療分野の革新に挑む</h4><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/2fc2ed73f4874e0aae39ced66f16c610/_DSC9479.JPG" alt="曹操研究所の井上さん" width="6048" height="4024"></figure>

2018年入社。東洋紡株式会社コーポレート研究所生命科学創発ユニット所属。フィルム開発担当を経て、2021年よりエクソソーム精製技術の研究開発に従事。趣味は、筋トレ、バレーボール、ゴルフなど体を動かすこと。大のお酒好き。

井上：血液や尿、涙などあらゆる体液中に含まれる、エクソソームという物質を精製するためのキットです。エクソソームはまだ基礎研究の段階ですが、世界中で活発な研究が行われていて、がんを始めさまざまな病気の診断や治療、再生医療などへの応用が進められています。「カタロセブ®」の最大の特長は、既存の技術では数時間から数日かかるエクソソーム精製が30分以内でできること。作業が簡単で、大きな装置がいらない点も強みです。私たちのチームでは、東京大学の瀬尾尚宏特任准教授との共同研究で「カタロセブ®」の開発を進めてきました。現在も、2025年の上市を目指してチーム一丸で取り組みを続けています。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/7d4a3192cad743c3a871b96f4aee2a8d/_DSC9471.JPG" alt="井上さんのインタビューカット" width="6048" height="4024"></figure>

微小な孔とイオン交換機能を持つ精密ろ過膜のこと。この「CATAROSEV®」を用いて、体内循環性を有する高純度なエクソソームを高効率に精製・回収することができる。 <a href="https://www.toyobo.co.jp/discover/materials/catarosev/" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">▶️詳しくはこちら</a>

井上：今の担当は生命科学分野ですが、大学時代は化学を専攻し、入社後しばらくはフィルム開発を担当していました。なので、この開発に従事した2021年当初は、「細胞って何？」「遠心機ってどうやって使うの？」みたいな、ほぼ知識ゼロからのスタートでした。そのため、一から勉強しないといけないことが多く、教科書レベルの本を読んだり、分野に詳しい方々に相談したりしながら進めています。皆さんが懇切丁寧に教えてくれて本当にありがたいですね。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/423c669c229d419c84aa225a43934b80/_DSC9525.JPG" alt="研究をしている井上さん" width="6048" height="4024"></figure>今では、開発した新技術を製品に落とし込んでいく過程や、社内外に発信・提案していく過程にやりがいを感じています。「カタロセブ®」を国内外の学会で発表した際には各方面から大きな反響をいただけて、さらにモチベーションが上がりました。

井上：私の場合、負けん気がベースになったと思います（笑）。自分に知識がないために関係者と議論できないのが悔しくて、早く自分をブラッシュアップしたいという思いが原動力になりました。今後も、社内外の研究者の方々と意見交換しながら、エクソソーム研究の発展に貢献していきたいです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/5631d0fbf37f41e4b4073d1dc0402733/_DSC9505.JPG" alt="実験室で作業をしている井上さん" width="6048" height="4024"><figcaption>実験室にて、「カタロセブ®」を使ってエクソソームを精製中の井上さん</figcaption></figure>入夏：研究現場の紹介はここまでです。ここからは、研究員を支え見守る、総合研究所おすすめのスポットをご紹介しますね。二人：お願いしまーす！<h2 id="hea2db83480">イノベーションを支えるさまざまな施設を紹介！</h2><h3 id="hadf47b1dda">キャリアを支援する企業内保育園「おーきっず®」へ</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/35839ab64aa943f3b7cadf97bd0577e9/_DSC8726.JPG" alt="おーきっず外観" width="2048" height="1362"></figure>入夏：ここは総合研究所内にある社員のための保育園です。0〜2歳のお子さんをお預かりしています。

2014年入社。東洋紡エムシー株式会社開発本部バイロン開発セクションにて低圧成形封止樹脂の開発に従事。親子の触れ合いは毎日の楽しみで、追いかけっこや車のおもちゃで遊んでいる。

2016年入社。東洋紡株式会社コーポレート研究所分析センターにて電子顕微鏡を用いた形態観察に従事。乗り物や動物が好きなお子さんとは、動物園に行ったり、新幹線を見に行ったりしている。

薗田：勤務場所から近くて送迎が楽なので、朝や帰宅後にゆっくりと過ごせています。子どもも、ここに通うようになってから自分で着替えができるようになって、成長を感じています。中川：子どもが熱を出したときなどにすぐ迎えに行けるので、安心感がありますね。「おーきっず®」のおかげで、育休からも、時短勤務からフルタイムへも、早く復帰できました。

<h3 id="ha2455d4da5">湯川秀樹博士も訪れたゲストハウス「求是荘（きゅうぜそう）」</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/06849a914da04a7085695ab51884df2b/_DSC8701.JPG" alt="求是荘の外観" width="2048" height="1362"></figure>入夏：こちらは社外の来訪者をおもてなしするゲストハウスです。現在の建物は改装後のものですが、元は1960年に建てられ、1961年には日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士も来訪されました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/a539b476a2584ad6bce1ac890f87ca34/_DSC8687.JPG" alt="湯川秀樹博士直筆の芳名録" width="6048" height="4024"><figcaption>館内に保管されている湯川秀樹博士直筆の芳名録。「知魚楽」とは、荘子の第十七篇「秋水」の最後の一節からとった言葉で、博士は好んでこの言葉を色紙などに書いていた</figcaption></figure>入夏：求是荘では、「知魚楽」の1つの解釈として「完全に証明（肯定）できるものしか信じないのが科学だが、完全に否定できないことを排除しない視点がなければ、科学は発展しない。」と併記しています。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/d9591b4d858d43be85843765e650f88b/_DSC8711.JPG" alt="求是荘から見た琵琶湖" width="2048" height="1362"></figure>

<h3 id="ha04bf93029">総合研究所を見守り続ける2本の大木</h3><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/f42493be34324e6287ae816df52cd5bd/_DSC8748.JPG" alt="ツブラジイの木" width="2048" height="1362"></figure>入夏：最後は総合研究所の癒しスポット、推定樹齢約300年の「ツブラジイ」という大津市指定保護樹木と所内神社です。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/d25b32e86aeb4ac0bc1398244abed8b6/_DSC8732.JPG" alt="ツブラジイの木" width="2048" height="1362"></figure>

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/08d806eaf15a4414b68a56672a94063f/_DSC8739.JPG" alt="クスノキの木" width="2048" height="1362"></figure>入夏：隣には、こちらも指定保護樹木である推定樹齢約150年の「クスノキ」もあります。

入夏：研究員の方々にとっては、研究施設はもちろん「おーきっず®」や「求是荘」も、歴史ある樹木や神社も、研究への刺激や働きやすさにつながっているようです。

入夏：これからも、すべての研究員が研究に集中できて、新しいアイデアをどんどん生み出していけるような環境を作っていきたいと思っています。

入夏：こちらこそありがとうございました。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/aba993185bb44370a0bb9579a803de5f/_DSC8569-.jpg" alt="入夏さんのポートレート" width="2048" height="1362"></figure><h2 id="hbeab4eff6c">探訪の締めくくりにちょっと寄り道、そして……</h2><h3 id="hdbe8f3c435">人を大切にする“TOYOBOらしさ”を力に</h3>

入夏：あっハカセくんとオー太くんだ！

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/9f1b55b4bd0648ed9aa7d7cf879c62fc/_DSC9003-.jpg" alt="ビールで乾杯している様子" width="4619" height="3073"></figure>全員：かんぱ〜い！

加藤：私は入夏さんと一緒に飲んだことがあります。総合研究所の寮を通じて仲良くなって。入夏：そうなんですよ。それと私、藤井さんとは同期入社です。井上さんとは初めましてですね。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/cf60034d98504d32819ace49c8a5ed68/_DSC9028.JPG" alt="笑っている総合研究所の入夏さんと加藤さん" width="2048" height="1362"></figure>井上：そうですね。藤井君とは一緒にジムに行ったことがあります。お互い筋トレ好きなので（笑）。藤井：井上さんはめっちゃ優しいです。筋トレの話とか海外出張の話とか、よく聞かせてもらってます。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/df2afe51bd784df8a94a0b60e1fdf8e9/_DSC9036.JPG" alt="笑っている総合研究所の藤井さんと井上さん" width="6048" height="4024"></figure>

入夏：研究員の方々は皆さんすごく個性的なんですけど、同時に他者をとても大切にされている印象があります。全員がワンチームという感じですね。私も、皆さんがイノベーションを起こせるようサポートしていきたいです！加藤：研究員の間に「力を合わせて新しいモノを創ろう」っていう姿勢が根づいている気がします。あと、お高い装置とかあって意外と設備がスゴい（笑）。研究職は私に向いているので、今後も広くアンテナを張って粘り強く研究を続けていきます。藤井：ここでは、若手でも予想以上に裁量ある仕事を振られますよね。でも困ったら皆さんがフォローしてくれるし、部署間の垣根が低くて相談も議論もしやすい。僕も早く成長して会社に貢献したいです。井上：常にボトムアップが求められる風土があるので、それに応えていきたいですね。あと最近、イノベーションは色々な分野の人が活発に議論し合う場から生まれるんだなと実感していて。僕も「人対人」を大事にしながら研究を進めていきたいです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/5d2dec9c1df6464ea9d3ee3a3c4101cd/_DSC8990.JPG" alt="乾杯をする総合研究所の入夏さん、加藤さん、藤井さん、井上さん" width="2048" height="1362"></figure>

こうして堅田の夜は更けていくのであった……（完）。

＃今回協力いただいたお店<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/a60fcf0888f4438798a7a62152417e98/_DSC8967.JPG" alt="Cafe Dining SYNCの外観" width="2048" height="1362"></figure>Cafe Dining SYNC 滋賀県大津市今堅田2-12-17 ピアファイブビル1F TEL:050-5484-7857 <a href="https://cafe-dining-sync-katata-shiga.gorp.jp" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">https://cafe-dining-sync-katata-shiga.gorp.jp</a>総合研究所員も足繁く通う、大人の隠れ家的カフェダイニング。イタリアンを中心とした料理とお酒が楽しめる。特にフレッシュモッツァレラのマルゲリータと近江牛のグリルは絶品です。

総合研究所<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/633eda080f154f5883ece4a27132ad45/_DSC8615.JPG" alt="総合研究所の外観" width="2048" height="1362"></figure>滋賀県大津市堅田2-1-1 TEL:077-571-0001 <a href="https://www.toyobo.co.jp/company/access/about_kt.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer nofollow">https://www.toyobo.co.jp/company/access/about_kt.html</a>

“新しい”が生まれる場所、総合研究所に行ってみた！ 〜個性豊かな研究員が集結！イノベーションの最前線へ〜

<h2 id="hc92708649d">さようなら、幕張メッセ</h2>

サステナブルマテリアル展に来たよー！TOYOBOは100年以上前からサステナブル！

<h2 id="h2b20b14c4d">北陸新幹線に乗っていざ敦賀へ</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/3cc8ddfc99454ba3916ca629be93d0eb/_Q5A6594.jpg" alt="北陸新幹線" width="3000" height="2000"></figure>

<h2 id="h2d7b08dc26">敦賀事業所に行く前に、ちょっと寄り道……</h2>

<h2 id="ha6b9211b63">いざ、敦賀事業所へ！</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/b1d4561c96bc4b8bb581e128fa3bf972/NR1%E8%A1%A8%E9%96%80(2023.9.7)-2%20(1).jpg" alt="敦賀事業所第一の正門" width="2016" height="1512"></figure>

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/82cc7b4a1b5b4626baca72a94b150e50/_Q5A6746.jpg" alt="東條さんのポートレート" width="3000" height="2000"></figure><table><tbody><tr><th colspan="1" rowspan="1">東條（とうじょう）さん：2022年入社。東洋紡株式会社敦賀事業所総務部所属。来客対応やイベント企画運営を担当。生まれも育ちも敦賀で、中学・高校時代には吹奏楽部の一員として敦賀まつりにも出演。</th></tr></tbody></table>東條：こんにちは、お待ちしていました。所内をご案内しますので何でも聞いてくださいね。二人：よろしくお願いします！<h2 id="h1ee80a72a2">貴重な歴史資料が満載の「N Room」</h2><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/e1df45ec46b44bbabdec9af381702c08/_Q5A6644.jpg" alt="N Roomの内観" width="3000" height="2000"></figure>東條：こちらは2019年にオープンした展示室「N Room」です。敦賀事業所は2024年に90周年を迎えました。街の活性化を図りたい敦賀市と水が豊富な場所を探していたTOYOBO、両者の希望がマッチして誕生したと聞いています。最初はレーヨンの生産から出発しましたが、その後事業を広げていき、今では作っている製品の種類がTOYOBOで最も多い「基幹事業所」に成長しました。

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/e8cc1d6fa77a4a969d4248d52ec6c643/_Q5A6668.jpg" alt="タイムカプセルの画像" width="3000" height="2000"><figcaption>中央にあるのが実際のタイムカプセル。その周りに同梱物が並べられている</figcaption></figure>

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/6a9ce8930cf34d5d9c8e02d3e44dab22/_Q5A6803.jpg" alt="東條さんのインタビューカット" width="3000" height="2000"></figure>東條：敦賀事業所の出発点であるレーヨン事業を忘れないようにと、1973年には敷地内にタイムカプセルが埋められました。この展示物は、2018年に掘り起こしたタイムカプセルと、その中に入っていたものです。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/9cf9f9f2e1124a23869f4ddd9830818c/_Q5A6673.jpg" alt="N Roomの内観" width="3000" height="2000"></figure><figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/ca07aa1e16724fb987b8c3ec151b4a74/_Q5A6648.jpg" alt="N Roomの内観" width="3000" height="2000"></figure>

<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/68d9d75b72bb40cea537795d5c43a87b/_Q5A6773.jpg" alt="N Roomの内観" width="3000" height="2000"></figure>東條：敦賀事業所を支えてきた人々の写真とコメントをコラージュしたものです。コメントは、「N Room」オープンに向けてOBやOGの方々から直接聞き取ったんですよ。<figure><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/36d449fa66ba449bb092261e194ae71a/3d4fa86d967549969459837e57ffe5f5/_Q5A6783.jpg" alt="東條さんのポートレート" width="3000" height="2000"></figure>東條：昔から地域との絆は特に大事にしており、いまでもそれは変わりません。 最近は地元の老人会の方々が工場見学に来てくれることもありますし、中学生向けの職業体験イベントも始めました。今後もこうした機会を増やしていって、地域の方々に親しんでもらえるような「地域に寄り添う事業所」であり続けたいと思っています。<h2 id="h0a2f5ae23b">TOYOBOトップクラスの規模を誇る基幹事業所</h2>

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