社歌を聴いてみた!昭和から令和に通じる熱いものとは?(1)
オー太
今回のテーマは“社歌”だよ!
フーちゃん
社歌?
オー太
文字通り“会社の歌”。従業員の士気や団結力を高める目的で作られたオリジナルソングだよ。
フーちゃん
社歌って、長い歴史を持つ会社にあるイメージだわ。
オー太
その通り! 歴史ある社歌が残っているということは、会社が長く存続している証でもあるよね。
フーちゃん
TOYOBOにもあるの?
オー太
そら、そうやん!
フーちゃん
わー! どんな歌なんだろう!?
Index目次
▼TOYOBOの社歌がサブスク音楽配信を解禁!詳細は下記リンクをクリック!
今、なぜ社歌なのか!?
オー太
実は、今、社歌が見直されているんだよ。
フーちゃん
そうなの? どうして?
オー太
現在の世の中では働く目的や自分の会社への帰属意識なんかが問い直されることがあるよね。例えば企業が従業員エンゲージメントスコア(※)なんかを重視したり。またコロナ禍でリモートワークが広がって、出社することも社員同士が顔を合わせる機会も、世界的に激減したでしょ。
(※)従業員の企業に対する愛着心や貢献意欲、組織とのつながりを数値化した指標
フーちゃん
そうだったわね。
オー太
薄くなった社員同士の繋がりや愛社精神を培おうという気持ちが、社歌を求めているのかもしれないね。
フーちゃん
なるほど。それで社歌が見直されているのね。
オー太
日本経済新聞社が主催する「社歌コンテスト」も話題になってるんだよ。
フーちゃん
そうなんだ!
TOYOBOには4曲もの社歌が!
オー太
さて、TOYOBOには、実は4つも社歌があるんだよ。
発表年 | タイトル | 作詞 | 補作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|---|
1956年 | 燃えたつ意気 | 西條八十 | - | 古関裕而 |
1956年 | あけぼのに | 大木惇夫 | - | 飯田信夫 |
1982年 | ひとすじの道 | 西田道雄 | 中田喜直 | 中田喜直 |
1982年 | 君よ東洋紡の風になれ | 石原修 | 山上路夫 | いずみたく |
フーちゃん
4曲もあるのね。すごーい!
オー太
順番に紹介していくよ。
「燃えたつ意気」 作詞:西條八十 作曲:古関裕而
西條八十(さいじょう やそ):大正から昭和にかけ数々の流行歌を手掛けた、日本を代表する作詞家。
主な作品は「青い山脈」、「東京行進曲」、「蘇州夜曲」など。
1892年(明治25年)1月15日生まれ― 1970年(昭和45年)8月12日没。
古関裕而(こせき ゆうじ):昭和初期から活躍した国民的作曲家。生涯を通じて、5,000曲もの作品を残したと言われる。
主な作品は「阪神タイガースの歌(通称:六甲おろし)」、「栄冠は君に輝く」(全国高等学校野球選手権大会歌)、「オリンピック・マーチ」など。
1909年(明治42年)8月11日生まれ― 1989年(平成元年)8月18日没。
オー太
作詞の西條八十先生の代表作「青い山脈」は昭和の時代に歌謡曲ベスト100みたいな番組があるとよく1位になっていたそうだよ。
フーちゃん
昭和を代表する作詞家なのね!
オー太
作曲の古関裕而先生は2020年にNHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルになったことでも有名だね。
ちなみに阪神タイガースファンの僕としては「阪神タイガースの歌(通称:六甲おろし)」と読売ジャイアンツの「巨人軍の歌 -闘魂こめて-」の両方を作曲していると聞いて、びっくりしちゃったけどね。
フーちゃん
それはびっくりね!
「あけぼのに」 作詞:大木惇夫 作曲:飯田信夫
大木惇夫(おおき あつお):北原白秋に認められて詩壇に現れた抒情詩人。歌謡曲、合唱曲、軍歌、社歌、校歌など幅広い作詞活動でも知られる。
主な作詞作品は「国境の町」、「大地讃頌」など。
1895年(明治28年)4月18日生まれ―1977年(昭和52年)7月19日没。
飯田信夫(いいだ のぶお):昭和初期~中期にかけて活躍した作曲家。指揮者の顔も持つ。映画音楽の作曲家として名を馳せたが、流行歌、社歌、校歌なども数多く手がけた。
主な作品は「隣組」、「朝だ元気で」など。
1903年(明治36年)5月25日生まれ―1991年(平成3年)8月19日没。
オー太
大木惇夫先生は詩人として有名だけど、作詞もよくされていたんだよね。「大地讃頌」は今でもよく歌われているよ。
フーちゃん
知ってる! 私も合唱で歌ったことがあるわ!
オー太
飯田信夫先生はテレビ番組「ドリフ大爆笑」のオープニングテーマ曲の元歌として知られている「隣組」を作曲されたことでも有名だけど、校歌や社歌も作曲されていて、1956年当時、大木先生のご意向も伺った上で作曲家として決定したそうです。
フーちゃん
そんな裏話があったのね。
「ひとすじの道」 作詞:西田道雄 補作詞:中田喜直 作曲:中田喜直
中田喜直(なかだ よしなお):誰もがいつかどこかで耳にしたことのある、世代を超えて親しまれる作品を数多く残した作曲家。童謡の傑作は数知れず。
主な作品は「夏の思い出」、「雪の降るまちを」、「ちいさい秋みつけた」、「めだかの学校」など。
1923年(大正12年)8月1日生まれ―2000年(平成12年)5月3日没。
オー太
「夏の思い出」、「雪の降るまちを」など、誰もが一度は聞いたり、歌ったりしたことがある歌ばかりだよね。
フーちゃん
「ちいさい秋みつけた」は私のお母さんが合唱で歌っているのを聞いた思い出があるわ!
「君よ東洋紡の風になれ」 作詞:石原修 補作詞:山上路夫 作曲:いずみたく
山上路夫(やまがみ みちお):独自の情景描写、感情に溺れすぎない叙情性で日本の歌謡史に大きな足跡を残す日本を代表する作詞家。2024年3月には作詞家生活60年を集大成する「山上路夫 ソングブック-翼をください-」(監修・選曲・解説:濱田髙志、ソニー・ミュージックレーベルズ)が発売された。
主な作品は「翼をください」(歌唱:赤い鳥)、「夜明けのスキャット」(歌唱:由紀さおり)、「瀬戸の花嫁」(歌唱:小柳ルミ子)、「学生街の喫茶店」(歌唱:ガロ)など。
1936年(昭和11年)8月2日生まれ。
いずみたく:作曲を独学で学んだ後、歌謡曲からCMソング、アニメソング、ミュージカル、童謡など幅広く活躍した作曲家。
主な作品は「見上げてごらん夜の星を」(歌唱:坂本九)、「恋の季節」(歌唱:ピンキーとキラーズ)、「徹子の部屋 テーマ曲」、「手のひらを太陽に」など。
1930年(昭和5年)1月20日生まれ―1992年(平成4年)5月11日没。
オー太
山上路夫先生は1960年代から活躍されていて、2011年にも「いくたびの櫻」(歌唱:ふくい舞)でヒットを飛ばしているよ。
フーちゃん
本当に長い間、活躍されているのね!
オー太
いずみたく先生も本当にいろいろな曲を作られているけど、意外なところでは「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌もあるね。
フーちゃん
「ゲゲゲの鬼太郎」は私もアニメを見ていたから歌えるわよ!
あれ? 「ひとすじの道」を作詞した西田道雄さんと、「君よ東洋紡の風になれ」を作詞した石原修さんのプロフィールがないわね。
オー太
あっ、それには理由があって……。
フーちゃん
なにそれー、気になる!
オー太
その理由はのちほど。さてさて。「燃えたつ意気」と「あけぼのに」は、1956年に制作された歌です。
当時、東洋紡の歌制定委員会が設置されて、“公的な会社行事でうたえる歌”と“みんなで楽しくコーラス、ハイキングなどでうたえる歌”の2曲を作ろうということになって生まれたんだよ。
フーちゃん
歴史を感じるわね!
オー太
「ひとすじの道」と「君よ東洋紡の風になれ」は、1982年に制作された曲です。TOYOBO創立100周年を記念して作られたんだよ。
フーちゃん
大きな節目で生まれた曲なのね!
オー太
さて、後半では実際の曲を紹介していくよ!
フーちゃん
楽しみー!
▼後半は下記リンクをクリック!
SNS
Share
Voice
by TOYOBOとは
TOYOBOの体温を感じる
現場の「声」をお伝えします
TOYOBOの体温とは、世の中の課題解決に挑むTOYOBOで働く人々の日々奮闘する様子やプライドを持って働く熱意です。 なかなか世の中に出ない製品誕生の裏側から、TOYOBOで働く人々の日々のコミュニケーションや暮らしなど、関係者の体温がこもった「声」をお伝えします。