
カイシャの声
地域と共にミライをつくる!敦賀事業所に行ってみた!〜敦賀愛あふれるTOYOBOの基幹事業所へ〜
東洋紡の事業所・工場を紹介する探訪シリーズ。今回は、福井県敦賀にある敦賀事業所を紹介。敦賀愛あふれるTOYOBOの基幹事業所として知られ、地域と共に成長し続けています。取材時は 「敦賀まつり」の真っ最中。祭りで踊るTOYOBO従業員の勇姿にも注目です。


ハカセ
後半では岩国事業所の施設や、未来に向けた取り組みについて紹介します!

カンビー
岩国事業所の3工場については前半で紹介しているので、以下リンクからチェックしてね!

田頭:ここからは事業所の施設をご紹介しますね。1つ目は、2018年に開設された「岩国事業所史料館」です。


田頭:当事業所の歩みや技術開発の歴史を紹介する施設で、1937年にレーヨンの製造工場としてスタートしてから現在までの道のりを振り返っていただけます。



田頭:昔は敷地内に映画館や病院、理髪店まであって、ひとつの町のようなにぎやかさだったそうですよ。


ハカセ
当時の写真などたくさんの展示がありますね。フムフム、作る製品も時代に合わせて変わってきたのか……。

田頭:そうなんです。当事業所は時代の流れとともに技術を進化させ、レーヨンから機能膜やプラスチック、不織布など、暮らしや医療に役立つ製品づくりへとシフトしてきました。
前半の、「時代とともに進化を続ける、岩国事業所に行ってみた!(1)」でも紹介しましたが、今では、機能性の高い繊維素材を製造する「岩国環境・ファイバー工場」、樹脂材料などを作る「岩国樹脂・ケミカル工場」、人工腎臓用の膜などを生産する「岩国機能膜工場」の3つの工場があり、TOYOBOの中でも環境や健康に貢献する“モノづくりの拠点”として重要な役割を果たしています。

田頭:こちらは、安全や防災の大切さについて体感を通して学べる「防災研修所」です。岩国事業所では安全教育を徹底していて、全従業員が数年ごとに座学による講習と、この研修所での安全体感研修を受けることになっています。

ハカセ
実際に工場にある設備を使って、事故や災害を疑似体験するわけデスね。


田頭:転倒災害を体感できる階段、機械への巻き込まれ事故を再現する装置などのほか、脚立とはしごの正しい使い方を学べる装置もあります。

カンビー
事故や災害って、誰にでも起こり得ることですよね。
田頭:その通りです。従業員の皆さんが自分ごととして捉えられるよう、研修では過去の事故や災害を振り返り、「絶対に繰り返さない」という意識を持ってもらうよう伝えています。

ハカセ
安全を重視した取り組みが、施設全体から伝わってきますね。

田頭:2つ目の施設は、2025年7月に完成した新しい厚生棟です。1階には食堂、中2階にはセミナーなどに適したイベントスペース、2階にはワークスペースや会議室があります。

カンビー
おしゃれな空間だなぁ。どんなコンセプトで作られたんですか?



田頭:「コミュニケーションと集中が両立する空間」「従業員が誇りとやりがいを感じられる施設」「離れた職場からでも足を運びたくなる場所」の3つのコンセプトをもとに設計されています。従業員の快適さや交流、成長を支える施設をということで作られました。

ハカセ
前半でお話を聞いた村上さんも「きれいでテンション上がる」って言っていましたよ。

田頭:私も建設当初から関わっているのでうれしいです(笑)。他の皆さんからも、「食堂がカフェテリア形式で好みに合わせて選べるのがいい」「昼休みに同僚と気軽に談笑できるようになった」「オンラインセミナーを受けるときなど、自席だと騒がしいがここのワークスペースなら集中できる」といった前向きな声が多く寄せられています。

田頭:従業員の皆さんがここで働くことに誇りとやりがいを感じられるよう、今後も皆で各スペースの快適性や機能性を高めていきます。

カンビー
岩国事業所って、環境に対しては何か取り組みをしているんですか?

田頭:はい。医療・環境・暮らしに役立つ素材を通じて、「人と地球に本当に必要なものは何か」を考えながらモノづくりに取り組んでいます。その一環として、2023年には温室効果ガス排出削減のために自家火力発電所をリニューアルしました。生産に必要なエネルギーを、従来の石炭から液化天然ガスや古紙・廃プラスチックなどを原料とした固形燃料への転換し、低炭素エネルギーでの生産に取り組んでいます。

カンビー
低炭素なモノづくり、未来のためにすごく大事だと思います!

田頭:未来に向けてという意味では、山口県の小中学生向け科学イベント「夏休みジュニア科学教室」に参画して、事業所内でも同教室を開催しています。ほかにも、地域の高校生向けに工場見学なども実施しています。こうした活動を通して、科学に興味を持ったり、TOYOBOに関心を持ってくれる人が増えたらうれしいですね。

ハカセ
2037年の岩国事業所操業開始100周年を見据えつつその先の未来に向けて、どのような事業所を目指しますか?

田頭:時代に合わせて進化しながらも、人にとって大切なものや必要とされているものを作る事業所であり続けたいです。ここは、「変化を前向きに受け止めて楽しみながら挑戦していこう」という思いを持った仲間が集まり、日々モノづくりに向き合っている場所。これからも力を合わせて、未来に向けて新たな価値を生み出していきたいと思います。

カンビー
未来の岩国事業所が今から楽しみだなぁ。

ハカセ
期待がふくらみますね。100年を超えた先もずっと人の命や暮らしを支え続けてほしいデス。
二人:お話を聞かせてくれた皆さん、どうもありがとうございました!
※本記事の内容および組織名等は取材当時のものです。
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