
カイシャの声
地域と共にミライをつくる!敦賀事業所に行ってみた!〜敦賀愛あふれるTOYOBOの基幹事業所へ〜
東洋紡の事業所・工場を紹介する探訪シリーズ。今回は、福井県敦賀にある敦賀事業所を紹介。敦賀愛あふれるTOYOBOの基幹事業所として知られ、地域と共に成長し続けています。取材時は 「敦賀まつり」の真っ最中。祭りで踊るTOYOBO従業員の勇姿にも注目です。


ハカセ
今回はTOYOBOの「岩国事業所」を訪ねますよ。1937年に操業を開始し、時代とともに進化を続けてきた事業所のひとつデス。

カンビー
事業所の中に工場が3つあるって聞いたよ! それぞれの工場でTOYOBOならではの高機能な製品を作っているんだって。さっそく行ってみよう!



カンビー
南岩国駅に着いたよー! えーと、ここは山口県岩国市か。


ハカセ
岩国市といえば錦帯橋で有名な町デスね。岩国事業所は南岩国駅から歩いて15分ぐらいだそう。さっ、行きますよ!

ハカセ
岩国事業所に着きました! 敷地面積は甲子園球場の12.6倍もあるそうデス。

カンビー
うわー広いんだなぁ。あっ、誰か来た!

田頭(たがしら)さん
東洋紡株式会社 岩国事業所 総務部
2023年入社。教育、採用、厚生施設管理などを担当。小さい頃から水泳、テニス、陸上に熱中してきたスポーツウーマンで、岩国事業所ではテニスサークルに所属。
田頭:こんにちは。これから、社会の課題解決に役立つ製品をつくり出している3工場をご案内しますね。
二人:よろしくお願いしまーす!

田頭:こちらが岩国環境・ファイバー工場です。1937年の操業開始当時は合成繊維を、今はポリエステルスパンボンドなどを作ってます。


ハカセ
ん? あそこに誰かいますよ。
曽根:こんにちは、スパンボンド担当の曽根と申します。
曽根(そね)さん
東洋紡エムシー株式会社 岩国環境・ファイバー工場 不織布マテリアル開発ユニット
2020年入社。岩国事業所から当時の機能材開発研究所(滋賀県)、台湾駐在を経て2025年より現職。読書、海外サッカー観戦、謎解き、将棋、麻雀、競馬と多彩な趣味を持つ。

カンビー
「スパンボンド」って何ですか?
曽根:樹脂を溶かして糸状にし、それをシート状に固めた長繊維不織布のことです。私が担当しているのはポリエチレンテレフタレート(PET)を原料としたスパンボンドで、一般的なポリプロピレン(PP)スパンボンドに比べて、耐熱性や強度、寸法安定性に優れているのが特徴です。この不織布は、自動車用途や土木資材などさまざまな場所で使われているんですよ。


ハカセ
今のお仕事内容を教えてください。

曽根:現在は、スパンボンドの開発を担当しています。既存製品のコストダウンやお客さまの要望に合わせた製品の改良・最適化を図ると同時に、新たな付加価値を持つスパンボンドの開発にも取り組んでいます。

カンビー
じゃあ、ときには難しい要望がくることも?

曽根:そうですね(笑)。中には難しいものもありますが、実現の可能性が少しでもあれば必ず挑戦はしますし、要望通りのものができたときは本当に達成感があります!
実は先日、自分が中心となって開発した製品の基本特許が通ったんです。テーマの立ち上げから携わり、開発に1年、特許取得に1年かかりました。2年越しでようやくお客さまに提供できる準備が整ったと思うと感慨深いです。

ハカセ
TOYOBOのスパンボンドの強みは何ですか?
曽根:スパンボンドは用途が幅広く、どんな機能のものがほしいかはお客さまによってさまざまです。その点、TOYOBOでは製品をきめ細かく調整でき、これまでに作ったスパンボンドは累計100種類以上。その意味では、どこよりもお客さまに寄り添ったモノづくりができると自負しています。

カンビー
岩国事業所のいいところを教えてください!

曽根:風通しがよく、いろいろな部署の人と意見を交わしながらよりよいものを作っていける環境があります。今後も新たな価値を持ったスパンボンドを開発して、より多くの製品を提供できるようにしていきたいと思います。

田頭:次は岩国樹脂・ケミカル工場です。ここでは、TOYOBOが1964年に日本で初めて生産を開始した共重合ポリエステル樹脂「バイロン®」などを作っています。最近、新しいプラントもできたんですよ。


ハカセ
新たな設備の導入で、モノづくりの力がさらに高まっているのデスね。さっそくお話を聞いてみましょう。よろしくお願いします!

籔根:籔根といいます。こちらこそ、よろしくお願いします!
籔根(やぶね)さん
東洋紡エムシー株式会社 岩国樹脂・ケミカル工場 開発ユニット
2021年入社。日々、既存製品の安定生産や新製品の生産ノウハウ確立に励む。趣味はサウナと旅行で、最近は川サウナにハマっているそう。

カンビー
作っている製品のことを教えてください。

籔根:缶塗料や電子機器の基板用の接着剤などに使われる「バイロン®」という共重合ポリエステル樹脂を作っています。密着性や加工性が高く、複数の組成を自由度高く調合できるので、お客さまに合わせてオーダーメイドの樹脂設計ができる点が強みです。
また、自動車部品や電子部品などに使われる素材「ペルプレン®」も生産しています。常温ではゴムのような弾性があるのに、加熱すると柔らかくなって成型加工しやすくなるのが特徴です。TOYOBO製品は強度も耐久性も高いんですよ。


ハカセ
籔根さんはどんなお仕事をしているんデスか?

籔根:製品を安定生産するために、品質や工程の調整・管理を担当しています。また、当社の研究者が開発した新製品の大規模試作、大量生産に向けた設備の改造・導入、生産ノウハウの検討なども行っています。

カンビー
試作の進め方や生産に関するノウハウってどうやって身につけたんですか?
籔根:最初は既存製品の生産を担当していたのですが、その知識がついたころに上司から新製品の量産化に向けた試作への挑戦を薦められて、今はそちらの経験を積んでいるところです。毎回課題にぶつかってばかりですが、最近はこれまでのノウハウを応用したり、試作で得た経験を既存製品に生かすことができるようになってきました。こうした成果はすべてレポートにまとめて所内で共有しています。

カンビー
そうやって知見を積み重ねていくのですね。共有の仕組みも整っているんですか?
籔根:岩国事業所には昔から、ノウハウを書き残して共有する文化があるんですよ。所内には私が生まれたころに書かれた資料もあって、読むと先人の発想や知恵に圧倒されます。私のレポートもいつか誰かの役に立ったらうれしいですね。

ハカセ
技術と知見の蓄積が、岩国事業所の強みにつながっているんデスね。今後の目標はありますか?

籔根:これから挑戦したいのは、新製品の開発です。もっと生産現場に貢献できるように、幅広い知識を身につけたいと思っています。将来的には、モノづくりの上流から下流まで対応できる力をつけることが目標です。

田頭:最後は、1983年にできた岩国機能膜工場です。ここで作っている人工腎臓用の中空糸膜(ちゅうくうしまく)は、世界中で数十万人の方々の命を支えています。

カンビー
TOYOBO製品って医療の分野でも活躍しているんだね。あっ! こんにちは!

村上:こんにちは。村上です。今日はよろしくお願いします!
村上(むらかみ)さん
東洋紡株式会社 岩国機能膜工場 医用膜製造部
2023年入社。人工腎臓用中空糸膜の生産管理を担当。新入社員の指導も担当しており、優しく親しみやすい先輩と評判。趣味はゴルフとサウナ。

ハカセ
「中空糸膜」ってどんな製品なんデスか?
村上:ストローのように内部が空洞で、壁面にごく小さな孔がある繊維で作った特殊な膜です。この孔を通して血液中の有害物質を取り除くことができるので、腎障害などの方の透析医療で使われています。


村上:また、透析患者の増加による需要にも応えられるよう、新しい設備の導入も計画中です。私は設備改善も担当していて、つい数ヶ月前には部品洗浄室の大規模リニューアルを行いました。洗浄量や作業効率を狙い通りの数値に近づけるのは大変でしたが、無事に稼働を開始し生産量アップにつながっています。
出来上がった製品に対して性能や糸の太さが正常かどうかなどを念入りに確認し、都度調整する仕事も担当しています。

ハカセ
やりがいや働きがいを感じるのはどんなときデスか?

村上:透析学会で中空糸膜に関する論文発表を聞いたときは、TOYOBO製品の評価が高いこと、実際に患者さんに役立っていることが実感できてうれしかったですね。自分は命を支える製品を作っているんだと、改めてやりがいと責任を感じました。
岩国事業所は歴史が長く地元で有名ですし、所内には頼れる先輩が多くて働きやすいです。最近は厚生棟も改装され、きれいな食堂やワークスペースができ、さらに働きがいを感じるようになりました。

カンビー
村上さんの今後の目標も知りたいです!

村上:今は生産管理に重点を置いていますが、今後は品質管理や品質評価にも取り組んでいけたらと思っています。滋賀県にある総合研究所での新規開発にも携わってみたいですね。この分野でさまざま経験を積んで、中空糸膜のエキスパートを目指したいです。

ハカセ
さて、後半では岩国事業所の施設や、未来に向けた取り組みについて紹介していきマス!

カンビー
次回公開をお楽しみに!
※本記事の内容および組織名等は取材当時のものです。
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TOYOBOの体温とは、世の中の課題解決に挑むTOYOBOで働く人々の日々奮闘する様子やプライドを持って働く熱意です。 なかなか世の中に出ない製品誕生の裏側から、TOYOBOで働く人々の日々のコミュニケーションや暮らしなど、関係者の体温がこもった「声」をお伝えします。