地域と共にミライをつくる！敦賀事業所に行ってみた！〜敦賀愛あふれるTOYOBOの基幹事業所へ〜

北陸新幹線に乗っていざ敦賀へ

敦賀事業所に行く前に、ちょっと寄り道……

いざ、敦賀事業所へ！

東條：こんにちは、お待ちしていました。所内をご案内しますので何でも聞いてくださいね。

二人：よろしくお願いします！

貴重な歴史資料が満載の「N Room」

東條：こちらは2019年にオープンした展示室「N Room」です。

敦賀事業所は2024年に90周年を迎えました。街の活性化を図りたい敦賀市と水が豊富な場所を探していたTOYOBO、両者の希望がマッチして誕生したと聞いています。

最初はレーヨンの生産から出発しましたが、その後事業を広げていき、今では作っている製品の種類がTOYOBOで最も多い「基幹事業所」に成長しました。

東條：敦賀事業所の出発点であるレーヨン事業を忘れないようにと、1973年には敷地内にタイムカプセルが埋められました。この展示物は、2018年に掘り起こしたタイムカプセルと、その中に入っていたものです。

東條：敦賀事業所を支えてきた人々の写真とコメントをコラージュしたものです。コメントは、「N Room」オープンに向けてOBやOGの方々から直接聞き取ったんですよ。

東條：昔から地域との絆は特に大事にしており、いまでもそれは変わりません。
最近は地元の老人会の方々が工場見学に来てくれることもありますし、中学生向けの職業体験イベントも始めました。今後もこうした機会を増やしていって、地域の方々に親しんでもらえるような「地域に寄り添う事業所」であり続けたいと思っています。

TOYOBOトップクラスの規模を誇る基幹事業所

東條：事業所第一と事業所第二を併せると、甲子園球場約20個分の広さがあるんですよ。しかも街の真ん中にあるので、敦賀市民のほとんどがここの存在を知っています。私も子どもの頃からよく前を通っていました。何を作っている会社なのかなーと思いながら（笑）。

東條：事業所第一では三つの分野で事業を展開していて、フィルム分野では食品包装用途や液晶テレビの部材に使用される工業用途などの各種フィルム製品を製造しています。こちらが「つるがフイルム工場」です。

東條：そうなんですよ。二つ目はライフサイエンス分野です。健康診断などで使用される臨床検査試薬をはじめ、最近では新型コロナウイルスを検出するためのPCR検査試薬や抗原検査キットも製造しています。その拠点「敦賀バイオ工場」です。

東條：三つ目は環境・機能材分野です。2023年に機能素材の製造を手がける合弁会社「東洋紡エムシー株式会社」が発足し、「敦賀環境・ファイバー工場」が誕生しました。この工場では、産業用資材向けの高強度繊維「イザナス」や、寝具・車両用シートに使われる三次元網状繊維構造体「ブレスエアー」などを作っているんですよ。

ナイロン事業の出発点「敦賀事業所第二」へ

東條：最後に、事業所第一から車で10分ほどのところにある事業所第二も少しだけご案内しますね。

東條：こちらが事業所第二の正門となります。1960年代、ここからTOYOBOのナイロン事業が始まりました。

東條：事業所第二には「敦賀ポリマー工場」と「敦賀環境・ファイバー工場」があり、「敦賀ポリマー工場」ではバイオマス原料を使用したポリアミド樹脂などを作っています。
また「敦賀環境・ファイバー工場」では、高い強度と優れた難燃性で消防服にも使用されるPBO繊維「ザイロン」を作っているんですよ。

東條：こちらこそありがとうございました。また何かあったら遠慮なく聞いてくださいね。

地域と歩んで90年、敦賀愛あふれる従業員たち

他県から来て「子育てしやすい街」を実感

緒方：フィルム分野の製品開発を担当しています。敦賀事業所には、開発、製膜、加工まですべての設備が揃っているので仕事しやすいですね。上下関係があまりなく、技術的なことをフラットに議論できる雰囲気も魅力です。

以前は滋賀県の総合研究所で働いていました。そこで敦賀事業所勤務だった主人と結婚して、産休・育休明けを機に私もここに異動させてもらいました。それで、7年前に家族で敦賀に引っ越してきたんです。

緒方：最初は結構田舎で不便なのかなと思っていたんですが（笑）、実際に住んでみるとすごく暮らしやすいんです。保育園、役所、スーパーなどがコンパクトにまとまっているうえ、自然が豊かで子どもと遊べる屋内施設も充実しているんですよ。子育ても仕事との両立がしやすい街だな、来てよかったなと実感しています。

TOYOBO社員の多さにも驚きました。上の子のクラスメートの中で、4人の親御さんがTOYOBO勤務なんですよ。おかげで交流も広がりました。子どもを通じて顔見知りになったママと会社のイベントで会って、「同僚だったんですね！」ということで親しくなったこともありました。

北陸地方は教育レベルが高いですし、子どもたちにはのびのびと育ってほしい。敦賀にはその環境があるので、長く住み続けたいと思っています。

地元・敦賀で社会人として成長したい

宮本：はい、生まれも育ちも敦賀です。TOYOBOの存在も子どもの頃から知っていました。僕が入社しようと思ったのも、ここで働いている父と叔父に「大企業だから安定しているし働きやすいぞ」って勧められたからなんです。

中高時代、TOYOBOの前を通ると従業員の方がよく挨拶してくれたので、その頃から「いい会社だな」という印象はありました。だから自分も今、会社の前で子どもたちに会ったら挨拶しています。それで地元の子たちが、僕と同じように会社にいい印象を持ってくれたらうれしいですね。

宮本：今、僕は敦賀バイオ工場でPCR検査キットの製造を担当しています。まだ入社半年ですが、職場の人みんな仲がよくて本当に働きやすいです。それに、自分が担当した製品が人の健康の役に立っているんだと思うとやりがいがあります。

働き始めてから、自分も少し成長できた気がします。責任感が持てるようになったし、父に対して「こうやって働いて僕らを育ててくれたんだな」と感謝の気持ちも芽生えました。これからしっかり勉強して、どんな仕事も任せてもらえる、みんなに信頼される社会人になりたいです。

90年の歴史を持つ由緒あるクラブハウスへ

イマドキの設備が整った新社宅

敦賀まつりで盛り上がる街へ繰り出そう！

彦瀬：10日間以上も続く「北陸随一の長まつり」として有名です。敦賀市民はもちろん近隣県からもたくさんの人が見に来るので、地元の誇りでもあります。TOYOBOは昔からカーニバル大行進に参加していて、僕も毎年同僚と一緒によさこいを踊っています。今回は70名ほどの従業員が参加しますが、その中でちょっと目立てたらいいな（笑）。地元のよさこい指導者、町野先生のもとで、みんなで約2カ月練習を続けてきた成果を見せたいです。

彦瀬：僕にとって敦賀まつりは、他の従業員や地域の方々と交流を深められる場でもあります。僕は敦賀の風土や景色が大好きで、この先もずっと離れたくないですし、地域の方々との交流も続けていきたい。町野先生の明るい人柄と楽しい指導のおかげで、よさこいも大好きになりました。今年も思い切り楽しんで踊って、その姿を見た人に「TOYOBOって楽しそうな会社だな」と思ってもらえたら嬉しいです。

町野：敦賀の二大行事と言えば8月の灯籠流しと9月の敦賀まつりです。特に敦賀まつりは市民挙げての一大イベントで、私も小さい頃から毎年楽しみにしてきました。ここ数年はTOYOBOの方々によさこいを指導させていただいて、本番では私も一緒に演舞しています。

町野：私たちにとっては敦賀＝TOYOBOというイメージですね。私の両親もTOYOBOに勤めていましたし、地元のみんなが社名を知っています。従業員の皆さんも真面目で、一生懸命よさこいを練習してくれました。こうした真面目で、一生懸命という「TOYOBOらしさ」をなくさずに、思いっきり楽しんで踊ってほしいです。何と言っても、よさこいは楽しむことが一番大事ですから。

二人：町野さん、ありがとうございました！

敦賀事業所の探索を終えて