【座談会】新入社員に聞いた!事業所実習で培った「TOYOBO Spirit」


ハカセ
今年の春、TOYOBOには62人のグローバルコース(※1)の新卒社員が入社しました。新入社員研修と事業所実習を終えて、それぞれの配属部署で頑張っているそうデス。

オー太
期待の新入社員の皆さんに会いたいな!

ハカセ
山口県・岩国事業所で、実習を終えたばかりの4人が話を聞かせてくれます。皆さんとっても仲がいいらしいデスよ。

オー太
どんな研修や実習をしたのか、詳しく聞いてみたいね。さっそく行ってみよう!
※1:勤務地を限定せず、様々な部署を異動して経験を積んでいくコースです。
メンバー紹介

内海(うつみ)さん
東洋紡株式会社 岩国事業所 工務部
学生時代はアルミニウムについて研究。何を言っても受け入れてくれる温厚なキャラで、同期にとっては「みんなのパパ」。現在、趣味のバイクを買うために貯金中。

十時(ととき)さん
東洋紡株式会社 経理部
学生時代は経営学や簿記を学ぶ。同期によれば「活発&外出好き」で、事業所のテニス班に入っているほか、趣味のカラオケでは延々と歌うことも。

田邉(たなべ)さん
東洋紡エムシー株式会社 エンプラ営業セクション
学生時代は政治経済学部で台湾有事について研究。同期から「コミュ力おばけ」「後輩力が高い」と評されるムードメーカー。趣味は麻雀とバレーボール。
\ハカセとオー太のちょこっと解説!/
オー太:ところでTOYOBOの研修や実習って何をやるの?
ハカセ:担当しているお二人が来てくれました!
野中:TOYOBOでは(グローバルコース)新卒社員を対象に、本社(大阪)で約2週間の「新入社員研修」と約2ヵ月半の「事業所実習」を行っています。新入社員研修では、事業所実習の前に、メーカー社員として必要な知識や心構えをしっかり身につけてもらえるよう意識しています。「温かさと、ほどよい厳しさ」を大切にしながら、新入社員が実習先や本配属先で困ることのないよう、どんなときも寄り添い、対話することを大事にしています。
ハカセ:まずは本社で座学を中心とした「新入社員研修」を受けてから、各事業所や工場にわかれて、実際の現場で体験し、具体的な技能や経験を積む「事業所実習」を行うのデスね。

田頭:事業所実習では、一方的な講義ではなく、ディスカッションやワークショップ、設備操作の実技体験などを取り入れた「参加・体験型の研修」となるよう工夫しています。また、実習内で発言しやすくなるような、柔らかく温かな雰囲気づくりも大切にしています。
オー太:研修・実習を担当する人たちも熱い思いを持っているんだね!
新人に寄り添う「何でも聞ける指導員」が心強い味方に

ハカセ
ではさっそく、新入社員の皆さんの話を聞いてみましょう。事業所実習ではどんなことをしたんデスか?


迫:最初に約2週間、朝・昼・夜の3つの時間帯を交替で勤務する「3交替実習」(※2)があり、その後、日中の時間帯に業務をより専門的に学ぶ「昼専実習」(※3)がありました。私は、業務を円滑に進めるための改善策を提案するテーマに取り組みました。
※2:朝勤(6:45~15:00)、昼勤(14:45~23:00)、夜勤(22:45~7:00)を交替で勤務する実習です。
※3: 日中(8:10~16:55)に実際の作業を体験しながら、各職場で設定されたテーマに基づいて課題解決に取り組む実習です。


田邉:昼専実習では、皆が異なる部署でそれぞれのテーマに取り組みました。私のテーマは、紙で記録されていた工場の原料管理をデータ化することでした。


内海:私の交替実習のテーマは、工場を見て回って設備などの改善案を出すこと。安全確認や整理整頓、清掃などの必要性を自分で考えるいい機会にもなりました。昼専実習では、設備の問題の解決方法の検討や、実施策の決定および調査を行いました。実習先が本配属先ということもあり、実務を通じてエンジニアリングの業務について学びました。


十時:交替実習では、工場内のビニールカーテン(※4)の見直しや管理体制の改善案を出したり、昼専実習では、経費精算システムのマニュアルの更新方法や経理処理を学んだりしました。実習では、新人1人に指導担当の先輩が1人ついていただけるんです。私の指導員の方はすごく優しくて、困ったらすぐ聞いていました。実習に関すること以外にも、たくさんお話したけど(笑)。
迫:私も指導員の先輩とは年が近くて、まじめな雑談をしたり、飲みに行ったりできて楽しかったな。実習中も何でも聞けるので、安心感がありました。
田邉:自分の場合も、先輩方がとにかく親切でした。エクセルの使い方を何度聞いても嫌な顔ひとつせずに教えてくれるし、「一緒に頑張ろう」っていう姿勢がありがたかったです。
内海:自分は1人だと「ミスするかも」ってすぐ不安になっちゃうタイプ。だから指導員の先輩がいてくださってすごく心強かったな。
※4:工場のビニールカーテンは、粉塵などの異物の侵入を防ぎ、温度や湿度を適切に保つために使用されています。製品の品質や作業環境を守るための設備です。

オー太
でも、新しい環境に来て最初は不安だったんじゃない?

迫:確かに、最初は本社や事業所への移動など環境の変化が多くて、精神的に疲れました。でも、どこへ行っても皆さんが優しく話しかけてくださるので、すぐになじめました。
十時:私は、不安はなかったかな。ただ、入社した週は社会人の生活リズムに合わせるのが大変でした。健康第一を意識して、毎日とにかく早く寝るようにしていました。

田邉:自分はずっと関西で暮らしてきたので、最初は友人ゼロのまったく知らない実習先に行くのが不安でした。でも、初対面の人にもガンガン話しかけるようにしたら、色んな人が飲みに連れていってくれるようになって。今じゃ岩国の飲み屋情報にはかなり詳しいですよ。
内海:さすがコミュ力おばけ(笑)。自分は就職して初めて一人暮らしをするので、実習と家事との両立ができるかどうか不安でした。でもやってみれば意外とできるもんだなと。
田邉:就職して知らない土地に行くのって不安な人も多いと思うけど、行ってみればいろんな出会いがあって、何とかなるもんだよね。

ハカセ
皆さん、研修や実習中にすっかり環境になじんだようデスね。特に思い出に残っていることは何デスか?
迫:交替実習の成果報告会で、お世話になった方々や役員の方々の前で発表したことです。緊張しましたが、終わった後はとても達成感がありました。

十時:私は交替実習で夜勤を経験して、交替勤務の大変さを実感しました。現場の方々がどう働いているかを知らないままだったら、いい改善策も出せないと思うので、貴重な経験でした。

内海:私は大阪の研修で、紙でピラミッドの模型を作るグループワーク(※5)が印象的でした。メーカーの仕事の流れを体験しながら、製造方法の違いや品質・安全・コストの重要性を学べて、とても面白かったです。経営不振になったり、逆に黒字になったりする展開もあって興味深かったですね。
※5:紙を使ってピラミッド(製品)を設計・製造・検査・納品し、チームで高い利益を目指すグループワーク。地道な改善活動を通じて、品質・コスト・安全・納期意識などメーカーの基本を体験的に学びます。

ハカセ
紙のピラミッドをどう作るか、スピードを重視するのか、完成度を優先するのかなど、グループでアイデアを出しながら取り組んだようデスね。
田邉:私の一番の思い出は、交替実習でお世話になった班の人たちと飲みに行って、飲み屋を4軒もはしごしたこと。「もう一生、岩国にいたい!」と思うぐらい楽しかったです。あれ、この話は実習と関係ない?

オー太
いい思い出だなぁ。楽しそうでうらやましい!
不安や失敗を乗り越えて、自信と責任感が身についた

ハカセ
研修や実習中、社会人って大変だなとか、仕事って厳しいなとか思いましたか?
迫:昼専実習のとき、自分で考えた対策案を課長にプレゼンしたんですが、それがもう本当に下手で……。目的や意図を聞かれても言葉に詰まってしまって、焦りました。でも、皆さんがフォローしてくださって、とても助かりました。
田邉:パワーポイントで作った発表資料を指導員の方に見せたとき、全11枚のうちOKが出たのは最初の1枚だけ。「完成させるなんて絶対ムリや……」って思ったくらい。でもそのあと、指導員の方が2時間もつきっきりでアドバイスしてくださって。あの時は本当にありがたかったです。

迫:失敗しても、先輩方が「こうした方がいいんじゃない?」っていう言い方をしてくれるから、「批判された」じゃなくて「意見交換できた」っていう感覚になれるよね。いいところはすごく褒めてくれるし。
十時:温かい人ばかりだよね。でも「安全」に関してはものすごく厳しい。実習でも、徹底して教えていただきました。
内海:研修や実習中は毎日「仕事って厳しい」って感じてたな。知識も足りないし失敗も多かったし。でも、「今の失敗を成長の糧にしてほしい」と先輩に言ってもらいました。その言葉に励まされ、頑張りました。

オー太
みんな色々乗り越えてきたんだね。じゃあ研修や実習でかなり成長できた?

田邉:正直、入社前は週5日働くことに絶望していたんですが(笑)、実際に働いてみたら毎日が新しいことや出会いの連続で。これが力になるんだなと気付けたのは大きな収穫でした。
十時:私は社会人としての自覚を持てるようになりました。
内海:僕も同じで、TOYOBOの従業員であることに責任を感じられるようになったと思う。

十時:そうそう責任感。研修先の総務部では、全従業員と関わるだけでなく、外部の方にとっては事業所の“顔”にもなるので、立場を自覚した上で行動するようにって教わりました。だから、日々の行動への意識が強くなったと思います。
田邉:自信もついたよね。自分は慣れない環境が苦手だと思っていたけど、新しい環境や出会いっていいもんだなと思えるようになった。この先、国内転勤や海外駐在があってもやっていけそう。
迫:私は、企業理念体系(PVVs読み方:ピーブイブイズ)(※6)への考え方が変わりました。ビジョンって社会にアピールするためのものだと思っていたけど、この会社は真剣に「TOYOBO PVVs」を浸透しようとしている。私も、体現できるように頑張りたいです。
※6:「TOYOBO PVVs」とは、企業理念である『順理則裕』を体系化したものです。詳しくは企業理念体系ページをご覧ください。

岩国事業所の実習生は全員で遊びに行く“仲よし同期”

ハカセ
同期との思い出はありますか? 皆さん仲がいいって聞きましたよ。

十時:岩国事業所で一緒に実習を受けた同期は14人いるんですけど、本当に仲がいいですよ。実習中は、週末によく全員で出かけていました。
迫:先輩に「同期全員で遊びに行ってます」って話したら、すごく驚かれました。

田邉:みんなで下関に行ったこともあったな。朝8時に集合して観光して、岩国に帰ってきた後は、解散せずにさらにカラオケ(笑)。
内海:岩国では週末のたびに同期と遊んでいた気がする。ノリがよくて思いやりがある人ばかりだよね。

オー太
和気あいあいだなぁ。そんな楽しかった研修や実習を、これからどう生かしていきたい?
十時:実習では現場を知ることの大切さを学びました。配属先の経理部でも現場の方々と積極的にコミュニケーションをとっていきたいです。
迫:私は開発したものを現場の方々に作ってもらう立場です。現場での作りやすさも大切にしながら開発に取り組んでいきたいです。

内海:実習中にはたくさん失敗をしました。これからも、きっと失敗はするだろうなと思います。「TOYOBO Spirit」(※7)の通り、失敗や変化を恐れず挑戦し、成長の糧にしていきたいと思います。
田邉:製造現場を経験したことで、現場の方々との人脈ができましたし、営業担当として「TOYOBOの製品は本当にすごい!」と自信を持って言えるようになりました。この経験を自分の強みにしていきたいです。
※7:「TOYOBO PVVs」の「s」。挑戦、信頼、協働を軸として、日々の考え方や取るべき行動を具体的に示した「9つの約束」を指します。
TOYOBOは新人をしっかり育ててくれる「温かい会社」

ハカセ
皆さんの今後の目標を教えてください。

田邉:研修・実習で会社にたくさんお世話になったので、早く主力として貢献できるようになりたいです。あと、いつか海外駐在も経験したいです。特にタイに行ってみたいです!
十時:私は、「十時さんが言うなら大丈夫」って思ってもらえる人になりたいです。周りから信頼されて、頼りにされる人を目指しています。
内海:もっと知識を増やして、「あいつに聞けば大丈夫」と言われるようになりたいです。そのためにも、挑戦し続ける人でありたいです。

迫:どんどん新しいことに挑戦して、世の多くの人に「TOYOBOってすごいな」と思われるような働きをしていきたいです。

オー太
最後に、TOYOBOを目指す後輩に向けてひとことお願いします!

内海:TOYOBOの人は包容力があります。面接でも構えすぎず、ぜひ本音で語ってみてください。
迫:とにかく温かい会社です。私みたいに「人間関係で失敗したくない」と思う人には、きっと合っていると思います。

十時:文系の皆さんもぜひ来てください。文系でも理系でもそれぞれに活躍できる場があるし、教育体制もしっかりしているから安心ですよ。
田邉:自分は文系出身だけど、製品をより深く理解できるように、みんなと受けた研修・実習に加えて、会社が3ヵ月の現場実習も用意してくれました。じっくり育ててくれる会社がいい人には、TOYOBOはぴったりだと思います!

充実した研修で新入社員の成長を支援

ハカセ
TOYOBOでは、しっかり時間をかけて新入社員研修や事業所実習を行っているんデスね。しかも、配属後も教育計画表などを通じて、継続的に成長を支援しているそうデス。

オー太
新入社員を一番近くで支える指導員向けの研修のほか、入社2年目以降やキャリア入社の方を対象とした研修もあるらしいよ。

ハカセ
皆さんの声を聞いて、温かい環境の中で着実に成長している様子がよく伝わってきました。

オー太
研修・実習を通じて、自信もついたし、同期との絆も深まって、今はみんなすごく楽しそう。これからも応援しているよ!

ハカセ
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※本記事の内容および組織名等は取材当時のものです。
#今回の撮影場所

東洋紡 岩国事業所
山口県岩国市灘町1-1
TEL 0827-32-1700
1937年に操業を開始した東洋紡の主力事業所のひとつ。現在は、東洋紡(株)岩国機能膜工場、東洋紡エムシー(株)岩国樹脂・ケミカル工場、岩国環境・ファイバー工場の3工場があり、医用膜、機能樹脂、生活資材など幅広い分野における高機能製品を生み出し続けている。
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迫(さこ)さん
東洋紡株式会社 メディカル研究所
学生時代の研究テーマは微生物を用いた物質生産。同期メンバーによると「すごく優しくてしっかり者」。趣味はアニメ鑑賞で、最近は筋トレも始めたそう。